T R I G G E R .. #2

Blow one's brains out 11 ページ11

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『いや、だって、今日のナナ…』


『ずっと俺に奪われたいって顔してたからさぁ…』


「…っ、してないし、そんな顔！」


『その顔は、図星でしょ』


『……っ、』
(見透かさないでよ)



何もかも北人さんにはお見通しで、
私の気持ちまで簡単に見透かしてしまう
今からこんな感じだと
私が北人さんに勝てる日なんて
一体、何時来るのかも分からないけど…



「ねぇ、北人さん…｣


『んー、なに？』


「好き｣



繋いだ手を確かめるように強く握り締めて
北人さんの肩にそっと寄りかかるようにして
勇気を出して本音を言ってみせた私に



『んふ、知ってるよ…』


『まぁ、でも絶対、まだ俺の好きの方が上だと思うし』


『これから、もっと俺に惚れさせる予定だから…』


『覚悟しとけよー？』



なんて、言いながら
私の額を人差し指でつん、と軽く押して
にやりと悪戯に笑った北人さんに
心まるごと撃ち抜かれたような気分になった。



「……っ！」
(きっと、北人さんには一生敵わない)



だけど、たまには
こんな恋愛だって悪くはないな、と
心から思ったんだ…









T R IGG E R .



Story 05 : Blow one's brains out









▽ひとまず、TRIGGER..完結です。
最後までお付き合いありがとうございました！
そして、お待たせしました。


が、しかし…


実はこのお話には、
樹君の裏話があるので
この続きに番外編として
幾つか更新していく予定です。笑


お話が気に入って下さった方は
是非とも、お気に入り登録 & 評価
宜しくお願い致します。


評価が少なそうなら
ここで完結という事で止めますので
お許しください。


やよい







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