＿＿Secretive. (秘密主義者) #3 / drm

有 り か 無 し か / D R M ページ8

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『ほら、ナナー？お前、俺に言わなあかん事、あるよな？
俺、暫く黙っとくから、お前が落ち着いたタイミングで
ゆっくり言ってくれれば、もうそれで全然ええからさ』



「…っ、てか、それ言うまで、まさか、ずっとこのまま？」



『うん、そうよ？はよ言わんと、マジでずっと、このままよ…。
まぁ、ぶっちゃけ俺は、このままの体勢でも全然ええけどね
むしろ、ずっと抱きしめんの我慢してたからちょうどええわ』




ぎゅーって、ナナの身体ごと包み込むように抱きしめて
そのまま顔とかもナナの肩の辺りに乗っけとくから、俺。



恥ずかしがりみたいやから、ナナの顔も極力見やん様にするし
なんなら、ようやく抱きしめれた事にちょっと満足してるから
この体勢キープ出来んのやったら、どんだけでも待てるかもな




『てか、お前なんか、めっちゃ甘ぁい感じの良い匂いするー！
うわ、あのさ、俺こういう近付かな匂わん系のさりげないやつ
マジでめっちゃ好きよ。だって、これ俺しか嗅げんて事やろ？』



「ねぇ、なんかさっきから、言い方が絶妙にキモいってばー！
ていうか本当に、お願いなんだけど、ほんの少しで良いから…
あと、ちょっとだけでも自重してくれないかな…？」



『あははっ…！いや、ごめんて。今のは、確かにキモかったな
俺も言ってから思ったんやって、これはさすがにキモいなって』



「…っ、だるくんの馬鹿！もう、ほんと嫌い！」



『あっ、てめ、この野郎、今なんつった…？』



「だから、嫌いって言ったの！」



『あっ、また言うたな、今！これで、二回目やぞ…！』




なぁ、こいつ、今マジでなんて言うた？
俺の事、好きどころか嫌いって、はっきりそう言うたよな？



もう許さん、ほんまに許さんぞ、俺は。
久々に脳の血管プッチーンと来てるぞ、マジで。
絶対、何がなんでもお前の口から好きって言わしたるからな…




『んー、てか、ちゃうな？ほんまは嫌いとか思ってないやろ？
どっちかって言うと、ナナは俺のこと嫌いって言うよりもー？』



「あははっ、本当に何とかして言わそうとしてくるじゃん！」



『うわ、馬鹿！そんなことどうでもええから、言うてみろって
ほらナナ、本当はだるくんのこと嫌いじゃなくて、実は…？』




ほれほれ、はよ言わんと、もっとガンガン行くぞー？
俺が更にもっとがっつり攻め込んでもええんか？
こいつのこと抱きしめてる力、ほんの少しだけ強くしながら
めちゃめちゃナナのことガン見してやったわ。



それもあからさまなぐらいに、わざとらしいほどの悪魔顔で
めっちゃニヤニヤして見てやったからな…！






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