＿＿Secretive. (秘密主義者) #3 / drm

罪 と 罰 / Y O U ページ18

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ようやく心の内に秘めていた私の本音をだるくんに伝えられて
自分自身もホッとして肩の力が抜けた気がした。
そして、それを耳にしただるくん本人も私の本音を聞いた上で
しっかりとその気持ちを受け止めてくれたようで…




『え、そんな毎晩、寝る前に再確認とかしてもらえるほど
俺って、ちゃんとナナに好かれてたん？マジ？』



「あははっ、そうだよ。マジマジ！それ聞いてホッとした？」



『うわ、良かったぁ…マジで今の聞いてめっちゃホッとしたって』



「ふふっ、なら良かった。私もそれ聞いてホッとした」



『でも、ホッとしたらしたで、なんかその、あれよね。
俺とか、またすぐ調子乗って暴走しちゃいそうなんやけど…
さすがに外やし、ここはぐっ、と我慢しますかぁ、んへへ』




まぁ、最後の方にまた変態ストーカーっぽい発言があったのは
さすがに聞こえなかった振りをする事にしておこうかな…



いや、でも若干暴走しがちでもあるだるくんの行動を見てると
やっぱりここできちんと釘は刺しておくべきかも…？



なんて、何となく、ふとそんな考えに至って＿＿




「ねぇねぇ、だるくん」



『んー、なに？』



「さっきの判決言いそびれてたから今、此処で言っとくね？」



『判決って、えっ？今、此処にきてまだ罰せられんのマジ…？』



「被告人・だるまいずごっどさん。貴方を懲役1週間の刑とし
その期間中、安易に私に触れる行動、手を出す事を禁じます」



『ええっ！懲役１週間ってマ？なに、じゃあ俺、最低でも
その１週間、お前に何もしたらアカンってこと？嘘やろ？』



「いいえ、決して、この静粛な判決の場に嘘はありませんよ？
被告人はこれを機にしっかりと自分の犯した罪と向き合うこと
更には今後、私への暴走気味な言動を少し控えるよう命じます」



『えっ、うわ、マジかよ…！てか、俺そんなん絶対我慢出来んて
ほんまに、無理無理無理無理！不服申立ての上で控訴するぞ？』



「あっ、駄目ですよ？この件に関しての控訴は認められません
何故ならこれは、犯した罪は償うと誓った被告人のために
私の用意した愛ある罰なので、しっかりと受け止めて下さい？」



『うわ、もう、そこまで言われたら俺も絶対従うしか無いやん
てかお前、なんか、それはさすがに卑怯じゃないんか？
ナナは、俺とキスするとか以前に何もしたくないってこと？』



「ちょ、だるくんこそ、その聞き方は卑怯じゃないの？
そんな恥ずかしい台詞まで彼女に言わせようとするなんて…
あーあ、もう執行猶予付けるの、止めちゃおっかなぁ…？」



『え、執行猶予が無くなる！？いや、アカンアカン！
ほんまにアカンて、それだけは絶対に無くされたら困るわ！』



「なら、犯した罪に対しての罰はしっかりと受け止めましょ？」



『あー、ねっ？まぁ、結局そうなるか。もう粘っても無駄か…
まだ、なんか、俺的には全然納得いってないけど、一旦…
しゃあなしか、この判決は。さすがに執行猶予無しは辛いしな』







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