＿＿Secretive. (秘密主義者) #3 / drm

罪 と 罰 / Y O U ページ17

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そのまま二人でコンビニに行って、買い物を済ませた帰り道
ふと立ち止まるなり黙りこんだ、その姿がやけに気になって…




「ん？なに、どうかした？」




隣から顔を覗き込むようにしながらそう問いかければ、
だるくんはふっ、と息を吐くように静かに小さく笑って見せる



そして、




『いや、この話しだしたら絶対長なるからどうしよかなって
ずっと悩んでたんやけど、やっぱ気になるから言う事にするわ』



「……うん、何のこと？」



『いや何かさ、俺等ってまだ知り合ってそんな間もないやん？
やのに、こうやって当たり前に手とかも繋いじゃってて…
まぁ、イチャイチャしながら俺ん家まで帰ってんのよ？
それって過去の俺から言わせてもらうと、想像つかんくらい
普通にめっちゃ凄いことなんよね…』



「ふふ、まぁ、うん。そうだね、割とまだ間も無いし…
確かにあの配信事故が起こるまでは、こうなる未来なんて
全然頭に無かったし、想像すらもしてなかったかも…」



『ははっ、だよな？でも、なんかさぁ、そう考えると
俺みたいな社会不適合者の生き方とかもちゃんと理解して
こうやって一緒に寄り添ってくれる優しい相手が居るって事が
分かっただけでも、何か、世の中捨てたもんじゃねぇなって…
さっきふとそう思ったりして、俺は幸せ感じてたってことよ…
まぁ、お前には多分、この感覚もあんま分からんやろけどね』



「ねぇ、それはちょっと酷くない？私だって同じ感覚なのに」



『あー、マジで？そっか、そっか。ナナも俺と同じか…
なら、良かった。いや何かね、実はちょっと気になってたんよ』



「ん？何なに、どういうこと？だるくんは何を気にしてるの？」



『いや、何かさ、俺ってさっき、お前の言葉待ちきれんと
半ば無理やり俺のこと好きって言わせたようなもんやん…？
だから、その、ほんまは別に俺のこと好きとかそんなんと
全然違うのに俺がそれを言わせんようにしちゃったんかなって』



「あー、なるほど、それを気にしてたんだ？」



『んー、まぁ、簡単に言うと、そうやね…』



「ねぇ、私だって、ちゃんとだるくんのこと大切に想ってるよ
出会ってから、ずっとだるくんの魅力に惹かれてたし…
それこそ、本当に1日の終わりとかにやっぱ好きだなって
毎日、再確認しちゃうくらいには惚れこんでるんだからね？」




改まってこんな風に自分の気持ちを面と向かって言うのほど
恥ずかしいことなんて無いと思う、けど…



でも、私だってだるくんのこと不安にさせたくないし
また一人で疑心暗鬼させたい訳でも無いから＿＿




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