True love stories 4. ページ42
.
# Side : Kazuma Kawamura.
北人『壱馬、そろそろ時間だって』
「おん、分かった…｣
ライブ本番。
ついにやって来たこの時、
準備万端で臨むはずなのに
どこかいつもとは違う緊張感が高鳴る。
ステージ裏に移動するよう指示され、
立ち上がり控え室を出ていくメンバーに続いて
一人、深呼吸をする。
｢…………よし｣
(落ち着け、俺)
今日になって知った、
彼女に渡したチケットの座席は最前列。
リハーサル時、
スタッフさんに座席表を手渡しされ、
確認した時には
思わず目を疑ってしまうほどだった。
｢……………。｣
(しかも、俺の真正面な)
恐らく俺の知り合いだから、と気を回して
わざわざ確保してくれたんだろうけど、
まるで告白の返事を聞くために
用意されたようなシチュエーションに
更に緊張感が増す。
陣『壱馬、もう時間無いで！』
陸『ほらほら、急がなきゃ！』
「あ、すいません、今行きます｣
既に控え室を出たメンバーに少し遅れて
ステージ裏までの通路を
陣さんと陸さんに急かされながら早足で歩く。
途中すれ違うスタッフさんに軽く挨拶しつつ
通路の先にある壁掛け時計で
開演時間の確認をした。
｢あと5分、か…｣
(出来る事は全てやったんだ)
何度も挫けそうになり、諦めかけた。
それでも、ここまでずっと
俺なりに頑張ってきたつもりだ。
何もかも、さらけだして
彼女に全力で向き合ったんだから、
今更ジタバタしてても仕方ない。
ただ、今は
このライブを成功させる事だけに集中しよう。
｢……………。｣
(結果がどうでも悔いはないわ)
そう心に誓った俺は、
もう一度深く深呼吸をして頷いた後
少し歩くスピードを早めて
ステージまで駆け足で向かった。
.
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やよい(プロフ) - 愛さん» 遅くなってごめんなさい！最後まで読んで下さって嬉しいです。本当にありがとうございます！北ちゃんのお話もマイペースに更新しますので良かったら、お付き合いください。 (2020年4月3日 21時) (
レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 無事くっついてくれてよかったー！後輩ちゃんがいい子でほっとしました（ ; ; ）ほくちゃんとまこのお話も楽しみにしてます(^^) (2020年4月1日 5時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 壱馬の息子さん» こんばんは、お返事遅くなってごめんなさい！続編、ありがたいお言葉です(^^)今持ってる連載片付いたら一度チャレンジさせて頂きますので上手く書けたらまた更新させて頂きますね☆ (2020年3月29日 20時) (レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - あんさんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！続編待ってくださる方がいらしたら是非ともチャレンジさせて頂きます！笑 上手く書けたらまた更新したいと思いますので少しお待ちくださいね(^^) (2020年3月29日 20時) (レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - まりさん» 最後までお付き合いありがとうございました！続編、少し考えてみたいと思います！とりあえず今持ってる連載片付いたら一度チャレンジしてみますね。笑 (2020年3月29日 19時) (レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2020年3月23日 19時
