Chill out 5. ページ26
.
# Side : ??
「ナナさん、これって…｣
『ナナっ…！』
「……！？｣
(今、壱馬…)
お皿に盛り付けが終わった料理から順に
樹君がリビングへと運ぶなか、
私は出来た料理を盛り付ける役割だった。
少しおかずが余って
その残りを持って帰っても良いか聞こうと
言葉を発したその瞬間に聞こえてきたのは
壱馬のナナさんを呼ぶ声だった。
｢…………へぇ｣
(壱馬は、ナナって呼んでるのか)
テレビやライブでは何度も壱馬を見ていたけど
こうしてリアルに私生活を垣間見たのは
もちろん当たり前だけど初めてだ。
他のメンバーがナナさんと呼ぶなかで、
彼だけはさらりと何の躊躇も無く
ナナさんの名前を呼び捨てにした事が
何故か自分の事のように
くすぐったい感じがした。
「……………。｣
(それに、ちょっと羨ましいような…)
『…なに？』
『俺も手伝うわ…』
『後、何すればいいん？』
『私はいいから、そっち手伝ってあげて』
「え…？｣
(でも、)
呑気にそんな事を考えていると、
にっこりと満面の笑みを浮かべて
ナナさんに問いかけた壱馬と対象的に、
わざとらしく視線を逸らして
少し俯いたナナさんは
素っ気なくそう吐き捨てるように言うと、
また一人でてきぱきと洗い物を続け始めて…
『あー、そうなん？』
『じゃあ、そっち手伝うわ…』
「いや、でも、ナナさんの方が…｣
(何か、少し壱馬が可哀想だし…)
ナナさんに冷たくあしらわれた彼は
少し傷付いた顔をして見せたけど、
苦笑いで誤魔化して私の側へやって来てくれた
もしかしたら、ナナさんは
わざと壱馬に冷たくして、
私に気を利かせてくれたのかもしれない。
だけど、私の役目はもう終わったし
どちらかと言えば、
後は洗い物だけしか残っていない。
なのに何故か、ナナさんは
頑なに壱馬と関わりたくないような素振りで
そそくさと洗い物を片付けているから、
｢やっぱりこっちより、｣
｢ナナさんを手伝ってあげて下さい！｣
見てるこっちがヤキモキして
つい、そんな台詞を口にしていた。
すると、案の定というか何というか、
ナナさんは勢いよく振り返って
『冗談でしょ…！？』
と、でも言いたそうな顔をして
私をじとり、と睨むように見つめていた。
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やよい(プロフ) - 愛さん» 遅くなってごめんなさい！最後まで読んで下さって嬉しいです。本当にありがとうございます！北ちゃんのお話もマイペースに更新しますので良かったら、お付き合いください。 (2020年4月3日 21時) (
レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 無事くっついてくれてよかったー！後輩ちゃんがいい子でほっとしました（ ; ; ）ほくちゃんとまこのお話も楽しみにしてます(^^) (2020年4月1日 5時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 壱馬の息子さん» こんばんは、お返事遅くなってごめんなさい！続編、ありがたいお言葉です(^^)今持ってる連載片付いたら一度チャレンジさせて頂きますので上手く書けたらまた更新させて頂きますね☆ (2020年3月29日 20時) (レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - あんさんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！続編待ってくださる方がいらしたら是非ともチャレンジさせて頂きます！笑 上手く書けたらまた更新したいと思いますので少しお待ちくださいね(^^) (2020年3月29日 20時) (レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - まりさん» 最後までお付き合いありがとうございました！続編、少し考えてみたいと思います！とりあえず今持ってる連載片付いたら一度チャレンジしてみますね。笑 (2020年3月29日 19時) (レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2020年3月23日 19時
