Chill out 3. ページ24
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悔いだけは残したくない。
そう固く胸に誓ったのは他でもない俺自身。
なのに、気紛れだとか、からかうなとか
そうやって言われたくらいで
落ち込んでは途方に暮れていた
そんな、自分が情けない。
｢こんなアホみたいに悩んで、ウジウジして」
｢全然、らしくなかったわ…｣
｢いつまでも落ち込んでたって」
｢結局、何も変わらへんのに｣
はっきりと自分の口でそう言ったら、
何だか少しふっ切れたような気がした。
仲良さげにキッチンで笑う彼女と樹達を
ぼんやりと眺めながら
崩れかけていた気持ちを引き締める。
するといつの間にか隣にきて
黙ったまま話を聞いていた慎も
キッチンへ視線を移し、
苦笑いを浮かべながら思った事を口にした。
『けど、なんか、ナナさんも大変ですよね…』
『いつも側に壱馬さんの大ファンが居たら』
『迂闊に恋の相談も出来ないっていうか…』
「……っ、｣
(まさか)
慎が何気無く言ったその一言に
再びハッとさせられた。
何となくずっと靄がかかっていた事が
今少しだけ鮮明になり、
欠けていたパズルのピースが
ようやく埋まったようなそんな感覚だ。
｢そうか、｣
(だからアイツはあんな事を…)
数時間前、公園に無理矢理俺を拉致した
ナナの元彼の言った台詞が
不意に頭に浮かんだ。
最初は意味が分からなくてただムッとした。
だけど、あの台詞の本当の意味が
今なら少し分かったような気がした。
『あいつはあいつで、色々あんだよ…』
『不器用だから誤解されやすい奴だけど』
『あれはナナなりの愛情表現だから』
アイツが言っていた色々っていうのは
きっと後輩である彼女とのこと。
更には、その彼女が俺の大ファンで。
もしかしたら彼女は、
ずっと俺との関係を告げられずに
一人必死に悩んでいたのかもしれない。
｢……っ、｣
(そんな事、考えた事も無かったな)
今までは、自分の気持ちを押し付けるばかりで
もしかしたら俺の視野は
極端に狭くなっていたのかもしれない。
こうして誰かに言われないと気付けないなんて
あまりにも不甲斐なさすぎる。
そう思うと、情けなさから
無意識に唇を噛み締めてしまった。
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やよい(プロフ) - 愛さん» 遅くなってごめんなさい！最後まで読んで下さって嬉しいです。本当にありがとうございます！北ちゃんのお話もマイペースに更新しますので良かったら、お付き合いください。 (2020年4月3日 21時) (
レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 無事くっついてくれてよかったー！後輩ちゃんがいい子でほっとしました（ ; ; ）ほくちゃんとまこのお話も楽しみにしてます(^^) (2020年4月1日 5時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 壱馬の息子さん» こんばんは、お返事遅くなってごめんなさい！続編、ありがたいお言葉です(^^)今持ってる連載片付いたら一度チャレンジさせて頂きますので上手く書けたらまた更新させて頂きますね☆ (2020年3月29日 20時) (レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - あんさんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！続編待ってくださる方がいらしたら是非ともチャレンジさせて頂きます！笑 上手く書けたらまた更新したいと思いますので少しお待ちくださいね(^^) (2020年3月29日 20時) (レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - まりさん» 最後までお付き合いありがとうございました！続編、少し考えてみたいと思います！とりあえず今持ってる連載片付いたら一度チャレンジしてみますね。笑 (2020年3月29日 19時) (レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2020年3月23日 19時
