One another's feelings 8. ページ18
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# Side : You.
『ナナさん、遅くなってすいません！』
隼人が帰ってから数分後、
インターホン越しに響いたのは
聞き慣れた彼女の声だった。
｢もう、近所迷惑だってば…｣
本当に仕事帰りか、と疑いたくなるほど
有り余る元気の良さに
思わず、苦笑いで頭を抱えてしまった。
だけど、彼女が到着した途端に
一気に押し寄せる緊張の渦に
今にものみ込まれてしまいそうになり
少しばかり意識が遠くなった。
｢……………。｣
(一体、何から話せばいいんだろう？)
とりあえず、
リビングのテーブルに置いてあった
彼にもらったチケットを手に
玄関へと足を進め、
ゆっくりとドアを開けた、その時___
『え、嘘っ…！？』
「……？｣
(何、突然)
まるで悲鳴のような声がして、
驚いた私はそのままゆっくりとドアを開き
恐る恐る外の様子を伺った。
すると、
『あ、ナナさん、遅くなってごめんなさい』
『えっ、ナナさん、知り合いなんですか！？』
「あー、」
(なるほど、そういう事ね)
ドアの外に出るなり
真っ先に視界に映ったのは
興奮しきりの後輩と
苦笑いで頬を掻く慎君の戸惑った姿。
どうやら一番恐れていた事が
現実に起きてしまったらしい。
そう頭の中で認識した私は
無意識に大きな溜め息を溢していた。
｢えっとね、彼とは…｣
｢たまたまお隣さんだったって、いうか｣
｢私も最近まで本当に知らなくて…｣
｢ごめん、隠すつもりは無かったんだけど｣
我ながら苦しい言い訳に聞こえたけれど、
最近まで知らなかったのは事実だ。
決して、嘘は吐いていない。
ただ、あまりにも唐突すぎて
上手く説明出来ない私に…
『ナナさん、これ、頼まれてたチケット…』
『えーっと、せっかくだから…』
『俺から直接、渡しても良いですか？』
「ああ、うん、そうしてあげて…｣
(多分めちゃくちゃ喜ぶから)
まるで助け船を出すように話題を逸らし、
手に持っていたチケットを
後輩に差し出そうとする慎君に
私は慌てて頷いた。
少し俯き加減にちらり、と盗み見るように
後輩を視界に入れれば、
彼女は真っ赤な顔をしながら
嬉しそうにそのチケットを受け取っていた。
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やよい(プロフ) - 愛さん» 遅くなってごめんなさい！最後まで読んで下さって嬉しいです。本当にありがとうございます！北ちゃんのお話もマイペースに更新しますので良かったら、お付き合いください。 (2020年4月3日 21時) (
レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 無事くっついてくれてよかったー！後輩ちゃんがいい子でほっとしました（ ; ; ）ほくちゃんとまこのお話も楽しみにしてます(^^) (2020年4月1日 5時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 壱馬の息子さん» こんばんは、お返事遅くなってごめんなさい！続編、ありがたいお言葉です(^^)今持ってる連載片付いたら一度チャレンジさせて頂きますので上手く書けたらまた更新させて頂きますね☆ (2020年3月29日 20時) (レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - あんさんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！続編待ってくださる方がいらしたら是非ともチャレンジさせて頂きます！笑 上手く書けたらまた更新したいと思いますので少しお待ちくださいね(^^) (2020年3月29日 20時) (レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - まりさん» 最後までお付き合いありがとうございました！続編、少し考えてみたいと思います！とりあえず今持ってる連載片付いたら一度チャレンジしてみますね。笑 (2020年3月29日 19時) (レス) id: 0adcf1b39f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2020年3月23日 19時
