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「ねえ、答えろって。俺がさっきの電話、返事してその子と付き合ったらどうすんの?18ん時のあの子みたいに」


「あの子とは付き合ってなかったんじゃないの?!」


「喰いついた(笑)あの子とは本当に付き合ったよ。」


「嘘じゃん。だって、この前タカ兄言ってたもん、私への当て付けで付き合ったって嘘ついたって言ってたじゃん」


「あの子とはマジで付き合った。二週間だけ」


「……」


私はその子の顔をはっきり覚えてる

写真見せられたから覚えちゃってる

そして今、まんまと思い出してる


「今顔思い出してんべ」


「うん。タカ兄の好みではなかったよね」


「まーな。」


タカ兄は好きでも何でもない子と付き合えるんだ




ベッドが少し軋んでふと振り返ると
またタカ兄がスマホを握りしめてベッドを出そうなところだった

まさか本当に私の前で返事すんの??


そう思ったらなんか分かんないけど勝手に手が動いて
タカ兄のジャージの裾を思いっきり引っ張ってた



「何?トイレ行きたいんだけど」


ハァ!?!?


「トイレにスマホ持ってくの??」


「うん。」


「最悪」



するとそっと、また布団に入ってくる
で、まるで定位置かのように、また私の髪の毛をゆっくり撫で始めた



「ね、ちゃんと口で言って?正直に」


「そりゃ、嫌だよ?タカ兄が他の子の髪の毛こうやって撫でるとか考えただけで腹立つもん。」


「…(笑)やっと言ったわ」


「じゃあ私からも、一つ聞かせて」


「タカ兄はさ、好きじゃない子とでも、付き合ったりできる人なの?」


「は?」


「だって…私が知ってるだけでも、タカ兄が本当に好きになって付き合った子なんて見当たらないし。さっき言ってくれたみたいに…その、私のこと好きでいてくれたんなら、その子達は好きじゃなかったってことでしょ?」



あれ?なんか高飛車発言じゃない?




「まあね、でもみんな俺のこと好きでいてくれてたわ。少なくとも。前行ったみたいに、お前への当て付けみたいなとこも多少あったし。けどさ、それってAに言われること?」


「え?」


「お前だって、碧人のことちゃんと好きで付き合ってたんじゃないじゃん。」


「…それは」


「だから、お前に偉そうに言われることじゃない。」


「…」



まーたタカ兄のお説教タイムだ

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とも(プロフ) - こんばんは!横尾くんと二カちゃんの兄弟の話が読みたいです! (2017年5月16日 22時) (携帯から) (レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)
だだ(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます!お答えできるのがいつになるかわかりませんが、是非お聞かせください! (2017年5月15日 23時) (レス) id: a2dfa7793c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみに読ませて貰ってます!リクエスト大丈夫ですか? (2017年5月15日 23時) (携帯から) (レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だだ | 作成日時:2017年5月9日 1時

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