君のいる世界 〜3〜

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「ふぅん、でも何でそんなことわざわざ言ってくる必要があるの？」


「別に、気になってるみたいだったから教えてあげただけ」


「どうでもいいし、寝る」


今度こそタカ兄に背を向けて目を閉じた



「拗ねた(笑)」


拗ねてなんかない。
本当に電話の相手が女の子だったとして、
別に私に関係することなんて何もないじゃん？


さっきの告白は、取り消し


幻なんだから




「なぁ、さっきの本当にウソなの？忘れなきゃダメ？」


「さっきのって何」


「告白」


「わすれた」


「じゃ、さっきの電話の子、オッケーしちゃお」



ハァ？？

思わず振り返ってしまった
まずい、これじゃ動揺してんのバレバレじゃん




「タカ兄のこと、好きなの？さっきの子。いいじゃん、なかなかいないし付き合いなよ」



そう言ってまた背を向ける



「(笑)A俺のことバカにしすぎ。結構誘われんだかんな？俺。」


「そりゃキスマイだもんね」


「やな感じ(笑)」


「返事の電話してくればいいじゃん。そのまま裕兄ちゃんのベッドでも達也のベッドにでも行ってよ」




あーほんとかわいくないわ(笑)我ながら




「本当にそれでいいの？」

何で私に選択肢を与えてくるの？
タカ兄のことを好きな他の女の子とタカ兄の問題は私には関係ないじゃん




「関係ないからどうでもいい」


「俺が、他の女の子んとこいってもいいの？」





やに決まってんじゃん。好きだもん




でも好きだからって私は、タカ兄と付き合ったりとかいうのはダメじゃない？

裕兄ちゃんとの関係もあるし




そう思って必死でさっきのことなかったことにしようとしてんのに！同じスピードで掘り返してくるタカ兄にイライラして仕方ない

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