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第124話 ページ26

ーぐしゃあ!!!!ー


「へ?!!やだっ///どーしたの?」


いきなりの質問に思わず思い切り
ジャガイモを潰す。
ああ、形を少し残すはずが見事に
ペースト状に…あちゃーあ。

いやいや、本当にいきなりどーしたの?!

振り返ると興味津々なのかこっちを
真剣に見つめるたまおちゃんと目が
合ってしまった。


「へっ?!いや…ああ、あのっ、確かに
阿弥陀丸さんは凄い霊です!でも人間と
霊のカップルって…物凄く難しい問題が
あると思って…それでも好きでいられる
理由って何かなー…なんて。」


オロオロしながらも最後まで言い切った
たまおちゃんは、ソロりとこちらを
見つめた。

まあ、確かにいろいろ問題はある。
好きだからって乗り越えれない事もある。
ましてや、両思いにもまだなってない
のにカップルなんて言われたら嬉しく
て照れちゃうじゃないか!!…いやいや。
まず、付き合ったとしても結婚までは
できないのだ。…子どもも作れない。

でも…ーーー


「私は、阿弥陀丸が大好き。
…それだけじゃ足りないなんて、
誰にも言わせない。」


イタズラした時の困った顔も、顔を赤らめた
時に赤くなる耳も、優しくて大きな手も
落ち着いた声も…全部好き。例え体がなくて
も、関係ない。だって、こんなにたくさん
大好きだから。それで十分じゃないか。


「それに、一番大事なのは気持ちでしょ?
自分が心に決めた相手なんだから、そんな
簡単な問題跳ね返して捻り潰してやるもん。」


そう自分の胸を叩いて笑って見せる。
たまおちゃんは、驚いたように目を丸く
させた後吹き出す様に笑って「そうですよ
ね。」と応えてくれた。


「…Aさんなら、いろんな困難も
跳ね返しちゃいそうです。」

「まかせて!私、逞しいから!」

「っ…ふふ!私も頑張りますっ!」

「うん!応援してる!」


それから、また黙々と料理をしていく。
さっきと違うのは、隣にいる女の子から
可愛らしい鼻歌が聞こえてくる事と、
明るい雰囲気になった事かな。

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キティさん(プロフ) - サヤノさん» 夢に友情に恋…そして壁!!大切な物が増えたからこそ悩み、気づく。そんな気持ちの成長は若い内にしか出来ないのかもしれません…道家では何が起きてしまうのか、見守ってあげて下さい(*^^*)いつもコメントありがとうございますっ! (2021年5月29日 19時) (レス) id: 0f028ec816 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 今度は蓮を助けるために修行して、その時は蜥蜴郎と馬孫を紹介しておくように、ヒロインさんも好きな人を守る番です、道家の悲劇と過ちは何かあります。 (2021年5月25日 5時) (レス) id: 83edd54df0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - キティさんさん» はい!更新ファイトです! (2021年5月24日 18時) (レス) id: a078323fa5 (このIDを非表示/違反報告)
キティさん(プロフ) - 名無しさん» まさかの同士が…っ!!コメントありがとうございます!阿弥陀丸好きな方、中々いらっしゃらないので嬉しいッ(*^^*)良かったら、これからも見守ってやってください…! (2021年5月24日 8時) (レス) id: 0f028ec816 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 阿弥陀丸推しなのでこの小説すごく好きです! (2021年5月24日 7時) (レス) id: a078323fa5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キティさん | 作成日時:2021年5月13日 14時

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