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なんと幼馴染3人そろって1年A組。
え、奇跡かよ...っ?!!
私は飛び上がって喜んだが、かっち
ゃんは「ﾊﾝｯ」と鼻を鳴らして何で
もないようにまた歩き出す。
「えぇ...私はかっちゃんといっくん
と一緒のクラスで嬉しいんだけどなぁ...」
「ハッ。クソナードとなんざ胸くそ
悪ぃだけだわ。」
「胸くそ悪いのは、いつもなんじゃ...」
「あ゛あ゛?!!」
「ﾊﾊｯ...ﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲﾖ、ｶｯﾁｬｰﾝ。」
「...気持ち悪ぃ。」
相変わらず暴言マシーンなかっちゃん
だけど、ちょっと歩くスピードが落ち
てるあたり馴れない所に戸惑ってるの
が分かっておもしろい。
チラチラチラチラとクラスを探してる
姿に吹き出さないように必死で耐えた。
えらいぞ私。
「ｯデカ?!!」
「っは!!チービ」
「く...っ」
教室のドアが大きすぎて思わず
驚くが、かっちゃんは構わずに
教室に入っていく。
緊張しながら教室に入れば...
先に登校したクラスメイトが
こちらを凝視しているのがわ
かった。
「ひっ...」
...情けない声が出てしまったの
はご愛敬でお願いしたい。が、
みんなめっちゃ見るじゃん。
視線が刺さりすぎて固まるが
なんとか歩く。
なんで見てんだよぉおおお
私なんてその辺にごろごろいる
モブだろぉぉおおお?!
「...ちっさ。」
「?!!」
ボソッと聞こえた方を思わず
振り向く。ちっさくて悪かったな!!
てか、私よりちっちゃいやついるじ
ゃん!!!ちくしょう。でかいからっ
て馬鹿にしてっっ!!
「っ...〜!!」
「っ...ワリィって」
目が合ったら先に視線外せば
負け気がしない?だからめっちゃ
睨んだ。はん。先に謝ったから
お前の負けだ金パめ。ざまぁ。
心の中でガッツポーズをしてれ
ばいきなり重くなる頭。
...おいおい。何なんだよ。まだ、
始まったばっかりなのに畳み掛け
てくるなよ。私お友だち募集中だ
けど順番守れよ。誰だよぉおおお?!!
と戸惑いつつ見上げれば何だか
嬉しそうな顔と目があった。
.....................誰??
「おおっ、お前やっぱ受かった
んだな!」
え、誰??え......赤い髪...??
「へ、ぇえ?...あ...カ、チカチ
の、人...?」
「ぶはっカチカチて!俺、切島鋭児郎
ってんだ。よろしくな!」
そう言ってグリグリと頭を撫でる
赤い髪の少年。実技試験の時一緒
だった人だ。体を硬化させてロボ
をバンバン倒していく彼はめっち
ゃ目立ってたが...すごいな。よ
く私を覚えてるなこの人。私この
身長にこのモブオーラだよ??
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作者名：キティさん | 作成日時：2020年1月19日 20時
