どーも、面食いです！

謁見 ページ14

.


放課後がやってきた。
昼休みに写真の話するの忘れてたから、どうすればいいのか悩んでたら二人揃ってやってきた。
いやー、ショッピのお顔良いわ〜
早くシャオロンさんからショッピの写真もらわないと


「グルッペンが呼んどるで〜」


この世の終わりと言っても過言では無い内容を、軽いノリで言ってきた。


「は？」

「え、お前まさかグルッペン分からんの...？」

「生徒会長様でしょ！？何用なの！？悪いことしてないし、なんならキミたちが構ってくるんだからね！？」


いやだ！明日は五十嵐先輩たちと会うんだもん！！
行きたくない逝きたくない！！


「そんな怖がらんでも大丈夫やって！」

「…骨は拾(ひら)ってくれよな」


｢心配しすぎ｣と笑われたけど、生徒会からの呼び出しぞ？？
この前 鬱さんに仕掛けられたみたいなドッキリであってくれ！！


　


「ええか？開けるで？」

「まてまてまてまてまて！
いや、先に行け、好きなタイミングで昇天させてくれ」


なんの迷いもなく開けようとするチーノを必死に止めた。

人の生態分かってるようなこと言ってくるくせに全然じゃん！！
生徒会長ぞ？ある種ここに入学すると決めた顔ぞ？その顔と対面ぞ？？天国か？？
いやー無理ほんと無理このまま帰りたいくらい無理

……できる限り頑張ってお顔が視界に入らないように前を見なきゃ
大丈夫、今後の学校生活が困らないくらい写真はある。

深呼吸を数回繰り返してから三回ノックを入れる。
入室の許可が下りたので深く息を吸ってから、失礼します、と扉を開けた。

…何気に自分で開けたの初めてでは？

下方向を見ながらそんなことを思った。
会長机の正面であろう場所で向きを変え数歩前に進む。
無意識に止めていた息をゆっくりと吐きながら視線を前に上げていく。
できる限り失礼のないよう前を見なきゃ…


「お前が媛乃か」


いや、ラスボス感よ！！
声が聞こえたタイミングで視線上げるの止めちゃったよ！近くだと威圧感って言うの！？すごいんだけど？！
もう少し欲を出して目線上げてもいいか？いけるか？？いや無理だと思う！だよな！

てかなんか全員集合してません？気の所為？？ならすっごいありがたいんだけど、トントンさんの前方の席に知らない方が立ってる時点で気の所為じゃないんだよなぁ〜〜
全員集合してないことだけ願いたい！
というかマジで何用なの！？ホントに"近付く不埒な奴は退学だ"パティーン！？
そんなパターン聞いたことないけどな！！

shp side.→←頭のネジ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す