談話 ページ27
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え、細心の注意を払ってたのにそんなことありゅ??
いつだよ、まず人とぶつかったことなんて……
「あっ、え?でもぶつかってない、よ...?」
「せやせや、ぶつかりかけたんやったわ」
「あー、その時に"媛乃要注意な"って意味の分かんない警告をされたのね」
「そっそー。
それで、面食いなひめのさんのお目当ては誰なんでしょーって」
「なんでやねん」
真っ当なツッコミだと思うの。
なんでそーなるのよ!要注意だけしててくれ!!
「ボクは止めたんやで?
でも大先生が、下心満載で近付いてくる女は全部食ったんねんって...グスン」
「ナチュラルに嘘つくのやめろや!」
泣き真似をしだしたチーノくんに出会い頭逃走兄さんは声を大にして否定していた。
否定しているとはいえ、それを聞いて近くにいることに不安を覚えてしまうわけで...
シワができるほど握ってしまっていた制服をそっと離した。
「このタイミングで離されたんは不服やけど、やっと顔見て話せるな」
その瞬間、出会い頭逃走兄さんがこっちを向いて手を掴んできた。
この人距離感バグってるんだった!!
ひゃああああキレイなお顔がすぐそこですよ!?!?
「ストップ、顔見て話せん言うてんねからやめたれ」
視界が手で覆われる。
嗚呼…推しの顔が……もう少しシャッター切ってたかったのに…
残念がってても仕方ないので、七三分け生徒会さんの後ろに移動することにした。
「えっ!?」
「おやおやトントンさん役得ですなぁ」
「黙れシャオロン!
ひ、ひめのさん...その、できれば...」
なにか言いたそうな七三分け生徒会さんの方をつい見てしまった。
見上げた先には、顔を赤らめながら気まずそうにしている顔が映った。
「はぇ...困り照れ顔とか最高においしいんじゃ...」
「「「「えっ」」」」
やっべ!!!!
と思って急いで口を塞いだが、すでに出てしまった言葉は取り消せない訳でして…
グッバイ我高生活…
中学の嫌な思い出がフラッシュされたが、最大限の癒しを五十嵐先輩に求めることにして全てを話すことにした。
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赤ちゃん本舗 - 続編希望です!!とても面白くて一気読みしてしまいました (2021年2月21日 20時) (レス) id: e4aec37d26 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - 続きが!!!!!とても!!!!読みたいです!!!!!(ありがとうございます。大好きです。) (2021年2月19日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
ふたみや遥(プロフ) - つぶしたおもちさん» THANKS!!!! 昇天前にNextStageも楽しんでくださいね! (2021年2月13日 10時) (レス) id: 2ee7dbb7d5 (このIDを非表示/違反報告)
つぶしたおもち - うっ(尊死)待ってめっちゃ好きです(昇天) (2021年2月13日 7時) (レス) id: 04fd0753f4 (このIDを非表示/違反報告)
ふたみや遥(プロフ) - gruppen^ら^さん» THANKS!!!!^ら^ (2021年2月3日 8時) (レス) id: 2ee7dbb7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふたみや遥 | 作成日時:2021年1月25日 15時