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「 丸山くん、マヨネーズ嫌いやろ。おれ知ってる 」
ビックリしてたら先生が僕の顔見てゲラゲラ笑って、僕の手に焼きそば乗せて肩に手を置く。
「 購買の焼きそばパン。おばちゃんにマヨいらん言うてんの聞いた。怒られてたのも聞いた。」
「 え、っと、…はは、見られてたんですね 」
僕じゃない。それは僕だけど、僕じゃなくて友達に頼まれたやつで。僕じゃない。
僕じゃないぼくを知ってる大倉先生。
少しだけ、小さなウソついたのが少しだけ、優越。
でもなんか、違うよな。そうだよな。
ぼくは、先生の手にあるマヨネーズを奪って、バカみたいに口に流し込む。ホンマ、なにしてんやろおれ
「 マヨネーズ嫌いなんです、大ッ嫌いなんです 」
ビックリした顔してた先生は、すぐまたにっこり笑って、そっか。って僕の口端に付いたマヨネーズを、曲がった人差し指で掬いとった。その指は、あらかじめ決められてたみたいに簡単に、先生の口の中に入っていく。
「 なあ丸山くん、俺のこと好き？ 」
「 っ、…好き、です 」
「 …ふふ。俺さ、マヨネーズ嫌いやねん。」
花火の音。子供の声、派手な若者の騒ぐおと。周りには、屋台を横目に歩く人、人、ひと。その真ん中で、まるで僕たちが主役みたいに、時が止まったみたいに。とてもヘタクソに、演じている。
先生がぼくの唇を、さっきの指で、同じように端から端まで象るようになぞっていく。
花火の音で、自分の心臓の音が聞こえない。制御ができない。このまま、このまま爆発してしまえばいい。ぜんぶ吹き飛んで、最後にぼくに触れたのは先生だという事実だけが残ればいい。
「 せんせ… 」
「 俺はな、丸山くんのことなんとも思ってない。気付いてたやろ？丸山くんは頭ええから」
優しくぼくの髪を撫でて、神話を話すみたいに丁寧に言葉を零す先生は、今まで見たモノより遥かに綺麗で、眩しかった。
「 俺ずっと、丸山くんは俺のことバカにしてるんやって思っとった。…違ったな？俺が、俺がキミのことバカにしててん。」
「 …うん 」
「 子供やって、バカにしてた。その証拠に、俺は君からの好きを知らんふりしてた。」
「 …うん 」
「 ホンマは、…ホンマはな？今日の帰り、滅茶苦茶に犯して捨てるつもりやってん。めんどくさいと思ってたから 」
「でもあれやな、そんなんしても、君は這い上がってきそうやな。さっき思った。」
「 …うん 」
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榊(プロフ) - 牛乳さんﾘｸ応えて頂き有難うございました〜! 終始良かったのですが、個人的に最後の雛ちゃんがﾂﾎﾞでした( ´∀｀)良ければまた再ﾘｸさせていただきますね〜! (2016年8月4日 7時) (
レス) id: facbc631fc (このIDを非表示/違反報告)
牛乳(プロフ) - . �僂気�» 此方こそ素敵なリクエスト有難う御座いました! そう言って頂けて幸いです! またいつでもリクエストどうぞ〜ー (2016年7月31日 22時) (レス) id: 3e02b045f2 (このIDを非表示/違反報告)
. �� - 牛乳さん有難う御座いました！凄く良かったです！雑な説明だったのに本当に良かったです！笑 (2016年7月31日 10時) (レス) id: 584af61f75 (このIDを非表示/違反報告)
榊(プロフ) - 何時も楽しく読ませて頂いております:-)黒さん総受けな御話が読みたいです! ざっくりとしたﾘｸｴｽﾄで申し訳ないです、良ければ御願いします! (2016年7月29日 7時) (レス) id: e6e86016b3 (このIDを非表示/違反報告)
. �� - 倉子ちゃんと丸山くんのﾘｸｴｽﾄでﾂﾝﾃﾞﾚな 倉子ちゃんとﾃﾞﾚﾃﾞﾚ な丸山くんが見たいです！初ｺﾒﾝﾄ 失礼 しました ） (2016年7月29日 4時) (レス) id: 35f3681c4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牛乳 | 作成日時：2016年7月28日 21時
