仲間 ページ21
＿＿
部屋から飛び出して、また体育館の前に着いた。
「……」
今のは聞き間違い？
勘違い？空耳？夢？
「仲間って……」
いや、
夢じゃない。
はっきり聞こえた、皆の顔は怖くて見れなかったけど、
「仲間って、言ってくれた…！」
どうしようもないくらい心が跳ねた。
口角が下がらなくて、
仲間って言ってくれた国見に、皆にあんな酷いこと言ったってわかってるのに、
「嬉しい…！」
私って最低。
最低だよね。もう最悪最低の人間なのに…
仲間って言われたことが、引き止めてくれたことが嬉しくて嬉しくて…！
「……仲間…」
仲間でもなんでもない。なんて、
思ってるわけない…
「なれるならなりたいなぁ……」
ｶﾞﾀﾝｯ！！
その時、なにか後ろで物の落ちる音がひびいた。
何！
って……
「っ、…！…」
雲雀田「っ……！！！」
雲雀田……監督…っ！！！
雲雀田「…、A、…なのか…？」
「……や…、…」
ｽﾞﾘｯ…、
や、やだっ、……やだやだ…、
何を言われるか分からない恐怖と変わらない過去の記憶に怯え、力が抜けながら後ろに後ずさる。
雲雀田「、A…！Aなんだろ、！」
「……っ、…、」
思い出さないようにしていた記憶が、この一瞬で、全部フラッシュバックした。
『…お前…、ほんと何してくれてんの…？
明日、……何の日かわかってんの…っ、？』
『お前さぁっ！！！！！
俺らがどんだけ明日の試合に全部詰め込んできたかわかってんのかよ！！！』
『お前のせいで！！俺らの大事な仲間が！！夢を叶えらんなかったんだぞっ！！！
俺らはエースとっ…この仲間と！！一緒に世界行って、勝ってやるって、全部勝って、…！世界制覇するって、！約束したんだっ！！！！』
『お前さえいなきゃ、…お前さえっ、…！』
『仲間が全員揃わないまま世界行ったところで…、勝てたところで…、それじゃ意味ねぇんだよ！！！』
「ご、……ごめ、…んなさい、！！！！」
雲雀田「っ、…！」
「わ、…私がっ… 私が悪かった、です…、！」
雲雀田「お前は何もっ、…！」
「だからっ！！こっちに来ないで！！もう、私に関わらないで！！！」
雲雀田「……、っ…」
＿＿
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れな(プロフ) - すごく面白いし、とても好きです、良ければ更新してもらえると嬉しいです。完結までついていかせてください。烏野メンバーとクロとの絡みが沢山みたいです！ (5月12日 1時) (
レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
ppp - とても面白く、楽しく読ませてもらっています。更新大変かもですが、頑張ってください。楽しみにお待ちしてます。 (2023年3月18日 15時) (レス) id: 9e12ecc8ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴンザエモン | 作成日時：2023年2月28日 21時
