腹筋フェチな前田さん。2

名前 ページ22

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下の名前？




「それでショックを受けてると。」



花巻「おー……」



「確かに。花巻って花巻って感じだもんなー。」



花巻「だよな〜…クラスの奴でもわかんねぇなら、Aもわかんねぇよな〜…」



落ち込んでんのウケるんだけどww



でも、



「一緒にしないでくれる？」



花巻「えっ、…」



私が部員の名前覚えてないわけないでしょ。



しかも友達だし。



「……貴大。


友達なんだから覚えてるのなんて当たり前でしょ。」



花巻「っ……」



そのクラスメイトが友達ならありえないよね。




花巻「うわ、…今すげードキッとしたわ。」



「うん。普通それ声に出すかな。」



花巻「あー、そか。」



馬鹿なのかこいつは。


それとも意外と抜けてるのか？



「てゆーか覚えてない方がおかしいでしょ。


こんなイケメンなのにね。」



バレー部何かと全員顔面いいんだよなぁ。



あと松川と花巻はとりあえずえろい((



いやまじで。


色気が高校生じゃない。



花巻「…俺も、Aの名前、ずっと覚えてるよ。」



「え？…うん、？」



そりゃ、ね？



でも確か、私に猛アピールでマネージャーやってくれって言ってきた時は前田さん呼びだった気もする。


まぁその辺あんま覚えてない((


岩泉とかも最近になってやっと下の名前で呼ぶようになったし。




花巻「1年の時から、な？」



「え？…1年って……」



花巻「流石に覚えてねぇか？


1年の冬、」








＿＿








花巻 side





俺は1年の冬に、Aと1回だけ喋ったことがある。




花巻「って、…！」




部活がオフの時の放課後、帰ろうとしたら及川ファンがすっげー押し寄せてきて。


その日はちょうどバレンタインだったからか。



その女子の軍団に押されて、倒れた。




あん時、別にぶつかったことには怒って無かったけど、



謝ったりしねぇのか。


とは思った。


でも結構痛かった覚えはある。


大会後の練習でちょっと足痛めてたからな。



そんでそのまま立ち上がって帰ろうとしてたら、




「ん。立てる？」



Aは、マフラーに顔を少し埋めながら俺に手を差し出した。



花巻「………サンキュ…」


初対面だし名前もしんねぇけど、手はあったかかった。




「ちょっと、あんたらちゃんと周りみてよ。


怪我してるの、わかんない？」



＿＿

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