金田一 2 ページ13
__
金田一 side
やべぇ…
起こすべき?
Aさんの匂いが…
いや、これは寝かせるべきだろ!
耐えろ俺っ、!
金田一「っ…、/////」
ゆっくり離れればいける…!
スッ…
ギュッ、
「………怒らないで……」
金田一「え、…?」
ゆっくり手を動かそうとしたら、先輩に手を強く握られ、先輩は小さい声でそう言った。
どうゆう意味だ…?
「……ん……んぅ、っ…」
金田一「先輩、?」
先輩は凄く苦しそうな顔だった。
もしかして、うなされてる?…
怖い夢でも見てるんだな…
起こしてあげた方がいいのか…?
いや、……でも、…!
「はっ、…はっ、…、」
金田一「っ、!先輩っ!」
そう頭の中で混乱してる時、さっきよりも激しくうなされ、苦しそうに息をする先輩を見て、凄く焦った。
「はっ…、!!!」
俺の声で勢いよく目を覚ました先輩。
その勢いで手も離れた。
一体どんな悪夢だったんだ…
金田一「すごいうなされてましたけど…、大丈夫すか…?」
「っ、………」
金田一「先輩……?」
俺が声をかけても全く反応がない。
夢を思い出すように前を向いている。
先輩のこんな怯えたような顔を見るのは初めてだ。
金田一「どんな夢…だったんですか?」
先輩が答えてくれるなら、聞いてあげるだけでもしたい。
「…いや……何でもない…」
少し落ち着いた先輩はそう言った。
なんで話してくれないんだ…?
金田一「先輩。悪夢って、人に話した方がいいんですよ?
人に話した方がもう見ないって言いますし!」
「……」
俺がそう言うと、先輩は瞳を揺らしながら下を向いていく。
……俺ら、聞いてたんですよ…?
この前の合宿、五色が先輩に部員目当てならやめろって言った時、
先輩は、バレーに興味無いって言ってた。
でも中学はバレーのマネージャーで、
しかもあんなにマネージングが丁寧で、何より、
ベンチで俺らの試合を見てる時の先輩の顔が、本当に楽しそうな顔してるって……俺ら知ってるんですよ…?
本当は、バレー大好きなんじゃないかなって俺は思う。
多分、みんな思ってる。
金田一「本当は、…っ……何か…」
国見「金田一。もうすぐ着くから後ろの人達起こして。」
"何か隠してる事ありませんか?"
そう言おうとした時、前の席の国見が"言うな"と言う顔で俺の言葉をさえぎった。
__
435人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かき - 今まで読んだ中で1番好きです!続編頑張ってください!待ってます! (2023年3月11日 7時) (レス) @page49 id: 6ef40757c6 (このIDを非表示/違反報告)
モモ - かみでーーーーーーす。語彙力が銀河にいってブラックホールにすこまれました=(訳、めちゃめちゃめちゃ面白すぎて語彙力が亡くなりました) (2023年2月14日 22時) (レス) @page34 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
あい - 一言で言うと、愛してます。 (2023年2月11日 9時) (レス) @page34 id: fc1a39c852 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - 毎回寝る前に読んでグフフさせてもらってます!めっちゃ面白くて大好きです!ゆっくりでもいいので更新して待ってます! (2023年2月7日 22時) (レス) @page30 id: 0dcd788703 (このIDを非表示/違反報告)
gonzaemon(プロフ) - 皆様大好きです♡読んでくださりありがとうございます! (2023年1月29日 12時) (レス) id: b231831ac0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゴンザエモン | 作成日時:2022年12月29日 10時