【白猫プロジェクト】髪、目、身体、そして心

二十一話 ページ25

悪魔「ギャハハハ！あいつはどこだー！」

村人「きゃー！！」


村人の悲鳴と、悪魔の笑い声が、村中から聞こえる。


A「……」


フードを外す。


ペンダントを首にかけて、剣を持つ。


戦うしかない、か。


このままじゃ、自分の命が危ない。


階段を勢い良く降りて、扉を勢いよく開ける。


村は、もうほぼ半壊していた。


村人たちはどこかへ逃げていく。


私は、逃げていく村人の逆方向へ走った。


悪魔のいる方向へ。


そして私は、悪魔を見つけるや否や、切り掛かった。


A「はぁー！」


ザシュッ！


悪魔「ぐわー！！」


悪魔は、倒れて死んだ。


肩が、ちょっと痛かった。


次をやっつけるために、走る。


村人「うわーー！」


裏道の方で、男の声が聞こえた。


声の方へ走る。


そこには、悪魔に襲われようとしている人がいた。


悪魔「ギャハハ！死ねー！」


危ない！


A「はぁ！」


ザシュッ！


悪魔「ぐわ！」


悪魔は倒れる。


A「はぁ…、ねぇ大丈…！」


襲われていた村人は……


青年「…？あっ、君か…」


私のことを殴った青年だった。


A「……」


青年「……ねー、この悪魔呼んだのって君？」


A「！」


……そっか。


これもまた、私のせいにされる。


でも、


A「…違うよ」


青年「ふーん、何で言い切れるの？」


A「はぁ？」


青年「あいつら…魔物なんじゃないの？だったら君じゃん」


何を言い出すかと思えば。馬鹿なのかこいつは。


A「何言ってんの？こいつら魔物じゃないよ。悪魔」


青年「悪魔？」


知らないの？


A「背中に翼ついてるじゃん。しかも黒色だし。悪魔でしょ」


まあでも、他の島と交流してなかったら、知らないよね。


悪魔「……う、うぅ。くそっ」


A「！」


まだ生きてた。


悪魔がこちらを見る。


悪魔「村の中に…戦えるやつが…」


とどめをさそうと、剣を振り上げる。


その時、


悪魔「おい！こっちにまだ人間がいるぞ！！」


A「！」


いきなり倒れていた悪魔が大声を出した。


すると、悪魔が集まりだした。


悪魔1「おい！いたぞ！」


悪魔2「人間だ！」


青年「…ひっ！」


A「……」


見ただけで、五人ほどきた。


悪魔3「戦える人間がいたのか」


悪魔4「はは！どうせ弱いんだろ？」


悪魔5「数でかかれば勝てるな」


武器を構える。


青年「ねぇ！早くやっつけろよ！」

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