【H×H】雨の降る街【クロロ】 (ページ9)

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７．無意識ページ9

クロロ｢A……｣

俺が名前を呼ぶとAはぴくっとかたを小さく揺らした

そして、ゆっくり振り返った

貴方｢あ、そういえばそろそろ夜になっちゃうね…｣

ふとAが口にした言葉がそれだった。

確かに時計を見るともう7時に近い。

貴方｢………いっちゃう…？｣

クロロ｢え…？｣

今、なんていった…？

『いっちゃう』って言ったか……？？

え…？え？！

貴方｢あ……ホテルとかとってたりするよね…！！
うん…そうだよね！！ごめん！！！
何でもないの！！！！｣

顔を真っ赤にしてAはあたふたしていた。

なんだ。

寂しいのか。

クロロ「ｸｽｯ)いや。ホテルとか全くとってないからな
泊めて貰ってもいいか？(ﾆｺｯ」

そういうと、Aは見る見る真っ赤になって言った。

そして首をゆっくり上下にふった

貴方｢……あ、部屋の準備…｣

そういい、立ち上がりリビングを離れようとするAの手を引っ張った

そして無意識で抱きよせた

知らない間にAをぎゅっと抱きしめていた

貴方｢え…ちょっと……！！」

クロロ「頼って……いいんだよ
Aは甘えていいんだよ…？
どうしたいか、教えてほしいんだ……」

貴方｢……分かんないよ……私……」

クロロ｢……じゃあ、話したくなったら、話してくれないか…？」

そう言って俺は立ち上がった

すると、Aも立ち上がった

貴方｢あ、部屋の準備……」

クロロ｢いいよ。自分でそのくらいはできるから
ぁ、部屋だけ案内して貰える？｣

そういうと、Aは俺に部屋を案内してくれた

貴方｢何か分からないことがあったら聞いてね｣

クロロ｢ありがとう｣

そういい、俺は部屋に入ってドアを閉め壁にもたれ座り込んだ

クロロ｢何やってんだよ俺は…｣

誰もいない部屋で、
誰にも聞こえない声でそうつぶやいた