【H×H】雨の降る街【クロロ】 (ページ8)

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６．心の鏡ページ8

イルミ｢そうそう、Aこれ｣

イルミは、Aに一枚の紙を4つ折りにして渡した

貴方｢ん、何これ…？」

そう言ってAは紙を広げてみた

そして、目を大きく開けてイルミの方をもう一度見る

貴方「……あいつらがそんな事望んでるわけないでしょ…！！！
何で…今さら何でこんなことを…？！」

ピカッ――

近くで雷が鳴った

そしてボールが弾むかのような雨が強く降り注いだ

これもきっとAの能力…いや、Aの心の鏡なんだろう

この雨は

Aの気持ちなんだろう

イルミ｢まぁ、俺はそれを届けに来ただけだから。
あと、クロロ借りていい？」

貴方｢……どうぞ｣

クロロは俺の方を(無理やり)後ろに引っ張り、リビングの扉を閉め、外へ出た。

クロロ｢なんだ｣

イルミ｢Aの事、どこまで知ってるの」

クロロ｢…親の事を嫌ってること…ぐらいかな」

イルミ｢能力は？｣

クロロ「この雨のことぐらいしか知らない」

イルミ｢そう…」

クロロ｢イルミは知っているのだろ。
Aの過去を｣

イルミ｢……ああ、知っている｣

クロロ「教えてくれないか」

興味がある。

Aには、今までに出会った奴とは何かが違うと思うから

イルミ｢Aは俺の執事の知り合いの娘だっただよね
まぁ、その知り合いはある会社の社長なんだけどね

国にはAの存在は知られてない
産まれたことを国に申請してないからね

まぁ、ハンターサイトで調べたら一発で出てくるけどね

んで、さっき渡した紙は、その父親が、金儲けのために、
Aを連れ戻して、売り払おうとしようとしてるんだ
そういう内容

ま、Aがそれを嫌がるのは目に見えてたけどね」

イルミはじゃあねと一言いい、帰って行った

俺はもう一度中に入った

Aは床に座り込んでいた

俺は近くに落ちていた紙を拾い上げた

さっきイルミがAに渡した紙だ

そこにはこう書いてあった

｢お前の顔が見たい。
会いたい。
だから帰ってきてほしい。
そして働いて金を稼げ。

そしてまた、幸せな家計を気付こう。｣

短い文だったが、裏が読める

「帰ってきてお前を売ってやる」

っということだろう