Wolf GIRL ページ14
あれから数日
俺らとAの溝が深まった
どう接したらいいのか分からず戸惑う俺らに対する哀しそうなAの視線
そんな中迎えたツアーファイナル
リハーサルになりステージに上がれば話し込んでいるボーカルの姿
Aも険しそうにしていたけど話し終えると安堵の表情で俺らの元へ
『3分だけ時間をください。何人かは分かるかもしれないけど、今日は母さんが亡くなってちょうど8年です。この8年、裏切られて傷つけられてたくさん辛い思いもしました。けどそれと同時に嬉しいこともたくさんありました。メンバーに出会えたこと、THE RAMPAGEのボーカルになれたこと、デビューできたこと、ツアーを回ったこと。8年間ひとつひとつが思い出です。私はTHE RAMPAGEは両親がくれた贈り物だと思っています。だから今日は、両親のためにパフォーマンスさせてください。そして二人に「最高の仲間と素敵なファンの皆さんに出会えました」と報告させてください。』
『あと……両親のこと、ファンの皆さんに報告する時間を設けさせてください。』
みんなを見渡す強い眼差し
それを見てみんなこう思ったはず
「やっぱりAはWolf Girlなんだ」と
海「緊張してるね。だいぶ(笑)」
『うみ〜、あの曲でさ、私のとこ来てよ』
海「行く行く(笑)いっつもさ、壱馬さんとイチャコラしてるよね」
『してないわ!!(笑)』
本番前の楽屋
かなり緊張しているAに突っかかれば、いつも通りにかえしてくれる
陣「海青!すー!イチャコラせんでええから行くで!」
『誰がイチャコラしてんねん!うみ、行こ。……パパ、ママ。行ってきます』
俺、楽屋に最後まで残ったことないから知らないけど
こいつ、いつもこうやって挨拶してたんだろうなって
「なんで早く言ってくれなかったんだよ」って
心の中では思ってたけど、今は
「もっと早く気づけばよかった」と後悔しかない
ごめんな、A
お前やっぱ強いな
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Rh - 面白いです!!更新頑張って下さい! (2018年9月8日 19時) (レス) id: 88a88d6d8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルク | 作成日時:2018年2月21日 21時