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「ヒーローは助けられなかった人の顔を覚えてない。その人の遺族の顔も覚えてない。でも、遺族は貴方達ヒーローの顔を覚えてる。それがどういうことか分かります？」
「……」
コトッと光弥は最後のブロックを積んだ。
再びタワーが出来たが、光弥はブロックを抜かずにジッと見つめているだけであった。
「"何で助けてくれなかったの" "もっと早く来てくれれば"とか、遺族は思うでしょうね。そして貴方達を恨む。復讐したいとも思うかもしれない。でもそれは世間では犯罪者扱いされる」
光弥はタワーの真ん中の中心のブロックを人差し指で押した。
コトッとそのブロックが机の上に落ちた。
でも光弥はそれを上に積むことなく、放置する。
「じゃあヴィランの場合はどうでしょう？ヴィランに家族を殺されて、もちろん遺族はそのヴィランの顔を覚えてる。そして復讐したいと思う。でもそれは世間では英雄扱いされる」
光弥は抜いた所から1つ上の真ん中のブロックをまた人差し指で押した。
そして落ちたブロックをまた放置する。
「…あれ？何かおかしくありません？同じ復讐なのにヒーローだと犯罪者で、ヴィランだと英雄。何故です？」
「っそれは…あたr「当たり前の事ですか？同じ人間ですよ？」…っ」
「貴方達ヒーローは直接ではないけど間接的に人を殺してる。なのに貴方達は咎められない。でもヴィランが人を殺 せばすぐに咎められる」
コトッ コトッ
光弥が次々と真ん中のブロックだけを落としていく。
一体なぜ真ん中だけを落としているのか、相澤には分からなかった。
「世間では人間皆平等みたいな事を言ってますが、この世に平等なんて無いんですよ。平等が存在しているならヴィランなんてものはそもそも生まれてないんですよ。まぁ、それだったらヒーローも生まれてないでしょうけど」
「…どういうことだ？」
＿＿コトッ
相澤がそう聞くのと同時に、最後の真ん中のブロックが落ちた。
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ARy - やぁばいぞこりゃ。ﾊﾊｯって笑い声が映るだけで某ネズミーマウスが脳内再生されますよ (2023年5月1日 16時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ARy - 爆豪の兄貴かっけ！好き！ (2023年5月1日 15時) (レス) @page15 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
あーる - 血液、、、、もしかしたら爆発しちゃうのかもねぇっ！ (2022年6月22日 16時) (レス) @page17 id: b99f7244c0 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - ありがとうございます！これからも楽しんで頂けると幸いです！更新頑張ります！ (2021年8月19日 16時) (レス) id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
rihuru(プロフ) - 光弥くんの言っていたこと、すごい共感出来ました。光弥くんの話していることのどこからどこまでが冗談なのか、それとも全て本音なのか、かんがえさせられますね。すごい面白いです！更新頑張ってください！ (2021年8月19日 14時) (レス) id: 7414ee8cfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2021年8月6日 21時
