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光弥が強く積んだ為、ジェンガタワーがぐらついた。
「おわっ危ねっ」と光弥は慌ててバランスを取り直した。
根津と相澤はいきなり『本音で話しましょう』と言われて、ぽかんと口を開けている。
先に相澤がハッと我に返り口を開いた。
「…本音でってどういうことだ？」
「どーもこーもそのまんまの意味ですよ。貴方達は俺が強かったからヒーロー科に編入させたいって言ったけど、本当の理由はそれじゃないんでしょ？」
「……」
光弥の確信づいたような言い方に、相澤は何も言えなかった。
何も言わない2人を光弥は別に気にせず、慎重にブロックを一つ抜いた。
「あれ？答えないんですか？」
「…答えるも何も、理由はさっき言った通りで──」
「ﾊﾊｯ！冗談はいけませんよ校長。俺をヒーロー科に編入させたい本当の理由は＿＿＿"監視"のためでしょ？」
「「！」」
抜いたブロックで光弥は根津を指した。
根津と相澤は驚きを隠せなかった。
まさか、こんな16歳の子供に自分達の本心を見抜かれるなんて…と。
驚いている2人を気にせずに、光弥はまたブロックを上に積み、「当たってます？」とニッコリ笑った。
その笑顔で根津はもう嘘をついても無駄だと思った。
「…凄いね君は。どうして分かったんだい？」
「ただの勘ですよ。どーせ、轟との対決の時にクソなことをしようとしたからって所でしょ？あれは冗談だって言ったんですけどね」
「信じてもらえてなかったなんて残念です」と光弥は眉を下げながらまたブロックを抜く。
そんな彼を見て根津は申し訳ない気持ちになった。
「ごめんよ、信じてないわけじゃないんだ。ただ、その中でもやっぱり君を不審に思ってる人も多くてね。だから……」
「常にプロヒーローが監視できるヒーロー科に入れたいと。そういう事ですね？」
「…そうだね」
自分が言おうとした事を先に言ってしまう光弥に、調子が狂わせられる根津。
真面目な話をしているのに、光弥はジェンガを辞めようとはしないのである。
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ARy - やぁばいぞこりゃ。ﾊﾊｯって笑い声が映るだけで某ネズミーマウスが脳内再生されますよ (2023年5月1日 16時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ARy - 爆豪の兄貴かっけ！好き！ (2023年5月1日 15時) (レス) @page15 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
あーる - 血液、、、、もしかしたら爆発しちゃうのかもねぇっ！ (2022年6月22日 16時) (レス) @page17 id: b99f7244c0 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - ありがとうございます！これからも楽しんで頂けると幸いです！更新頑張ります！ (2021年8月19日 16時) (レス) id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
rihuru(プロフ) - 光弥くんの言っていたこと、すごい共感出来ました。光弥くんの話していることのどこからどこまでが冗談なのか、それとも全て本音なのか、かんがえさせられますね。すごい面白いです！更新頑張ってください！ (2021年8月19日 14時) (レス) id: 7414ee8cfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2021年8月6日 21時
