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第1回戦の初戦が出番の心操は入場入口に向かっていた。
そんな彼の前方には壁にもたれかかって腕を組んでいる光弥がいた。
「よぉ心操」
「…爆豪。こんな所で何してんだ？」
「初戦を戦うお前に最後の声援をしとこうって思ってさ」
「そうか。それは有難いがまだ最後じゃねぇよ。俺の個性さえあれば、絶対に勝てる」
「…っそ。まぁ、頑張れよ」
「ああ」
心操は光弥の前を通り過ぎて入場していく。
そんな彼の後ろ姿に軽蔑な眼差しを向ける光弥。
「心操。お前の個性は凄ぇって言ったけど、そんな個性に頼りまくってんならお前はそれ以上、上には行けねぇよ」
光弥は入場入口を背に歩いて行く。
"…なーんて、これは本音だよ"
『オーディエンス共！待ちに待った最終種目がついに始まるぜ！』
プレゼントマイクの司会に観客の熱気が高まり、今日一に盛り上がっている。
いよいよ、トーナメント戦の始まりである。
『第1回戦！成績の割には何だその顔、ヒーロー科 緑谷出久！バーサス！ごめん、まだ目立つ活躍なし、普通科 心操人使！ルールは簡単、相手を場外に落とすか、行動不能にする。後は"参った"とか言わせても勝ちのガチンコだ！ケガ上等！こちらには我らがリカバリーガールが待機してっから、道徳・倫理は一旦捨て置け！だがまあもちろん、命に関わるようなのはクソだぜ！アウト！ヒーローはヴィランを捕まえるために拳を振るうのだ』
「クソの場合は止めるからね」
クソを止めるのはプロヒーローのセメントスが務める。
2人の試合を光弥も自分のクラスの観客席で観る。
緊張している緑谷に心操が話し掛ける。
「これは心の強さを問われる戦い。強く思う将来があるなら、なりふり構ってちゃダメなんだ」
『レディー！』
「あの猿はプライドがどうとか言ってたけど…」
『スタート！』
「チャンスをドブに捨てるなんて馬鹿だと思わないか？」
「はっ…ううっ……なんてことを言うんだ！」
緑谷が心操の言葉に反応した。
「馬鹿だな」と光弥は静かに言った。
「俺の勝ちだ」
そして心操は勝ちを確信した。
緑谷は洗脳にかかり、完全に動きを停止した。
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ARy - やぁばいぞこりゃ。ﾊﾊｯって笑い声が映るだけで某ネズミーマウスが脳内再生されますよ (2023年5月1日 16時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ARy - 爆豪の兄貴かっけ！好き！ (2023年5月1日 15時) (レス) @page15 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
あーる - 血液、、、、もしかしたら爆発しちゃうのかもねぇっ！ (2022年6月22日 16時) (レス) @page17 id: b99f7244c0 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - ありがとうございます！これからも楽しんで頂けると幸いです！更新頑張ります！ (2021年8月19日 16時) (レス) id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
rihuru(プロフ) - 光弥くんの言っていたこと、すごい共感出来ました。光弥くんの話していることのどこからどこまでが冗談なのか、それとも全て本音なのか、かんがえさせられますね。すごい面白いです！更新頑張ってください！ (2021年8月19日 14時) (レス) id: 7414ee8cfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2021年8月6日 21時
