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ボタボタと光弥の血が地面に流れ落ち広がっていく。
傷口は小さいものの、深く切ったのか血は留まらない。
それでも光弥は涼しい顔をして立っていた。
「どうした勝己？来ないのか？」
「……てめぇ、マジで何のつもりだよ」
「だからぁ、本気でやるって言ってんの。お前が言ったんだろ？」
「来いよ」と光弥は手招きするが、勝己は光弥の出血量を見て動けなかった。
光弥の足元には彼の血で水溜まりができていた。
それでも動こうとする彼にミッドナイトが待ったを掛けた。
「待ちなさい！その出血量で試合の続行は危険過ぎるわ！悪いけど、これ以上の試合は──」
「止めないでください。俺はクソなことなんてやってないんですから」
「で、でも君ね…！」
「勝己、お前はどうだ？こんな怪我ぐらいで試合をやめるか？」
光弥は試合の続行をするかしないか、勝己の判断に委ねた。
その間にも光弥の血は留めなく流れ落ちていく。
ミッドナイトは、これ以上試合は続けないで、と不安そうに勝己を見た。
勝己は少し沈黙をした後、ハッと笑った。
「決まってんだろ。…続けるぞ光弥！」
「ちょっ、爆豪くん！何言って──」
「ﾊﾊｯ流石勝己〜！そうこなくっちゃなぁ！」
光弥は傷口を右手で塞いだ。
止血をするのかと思えば、掌にべっとりと血を付けるとパンっと両手を合わせた。
これで光弥の両手は真っ赤になった。
「さぁ、行くぞ勝己ィ！」
「かかって来いや！」
再び、激しい攻防が繰り広げられる。
多く出血をしているのにも関わらず、光弥の動きは全く衰えていない。
それどころかさっきよりも速くなっている。
だがそれは勝己も同じであった。
あちこちで爆破が起こるため、またしてもステージ上が煙に包まれる。
「おいイレイザー！ほんとに止めなくていいのかよ！？」
「止めるのはミッドナイト達だ。俺達じゃ止められねぇよ」
「けどよ、爆豪兄は結構出血してたぜ！？」
「あぁ。だがあいつらも馬鹿じゃない。本当にヤバくなったらやめるだろうよ」
プレゼントマイクは、マジで大丈夫か？と不安そうにステージを見る。
相澤も本当は今すぐ止めた方が良いと思っているが、爆豪兄弟の対決をまだ見ていたいという思いでステージを見る。
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ARy - やぁばいぞこりゃ。ﾊﾊｯって笑い声が映るだけで某ネズミーマウスが脳内再生されますよ (2023年5月1日 16時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ARy - 爆豪の兄貴かっけ！好き！ (2023年5月1日 15時) (レス) @page15 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
あーる - 血液、、、、もしかしたら爆発しちゃうのかもねぇっ！ (2022年6月22日 16時) (レス) @page17 id: b99f7244c0 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - ありがとうございます！これからも楽しんで頂けると幸いです！更新頑張ります！ (2021年8月19日 16時) (レス) id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
rihuru(プロフ) - 光弥くんの言っていたこと、すごい共感出来ました。光弥くんの話していることのどこからどこまでが冗談なのか、それとも全て本音なのか、かんがえさせられますね。すごい面白いです！更新頑張ってください！ (2021年8月19日 14時) (レス) id: 7414ee8cfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2021年8月6日 21時
