【 LXXIII 】 ページ35
結局一回出たカフェに入る気も起きずスタスタと歩いていた。
「ん〜……どこへ行こうか。」
周りを見渡しよそ見をしているとトンッと人にぶつかった。
カシャンという音とともにかけていたメガネが落ちる。
「やばっ……すいません。」
「あぁ、いや。」
顔を上げて相手の顔を見ると相手もこっちを向いていたのでバチリと目があう、
「………リヒト。」
「…………！」
目の前にいたのは今朝メールのやり取りをしたばっかのリヒトだった。
リヒトはハッとするとそれじゃあと言って私に背を向け歩き出すリヒト、その手を私はつかんだ。
「待って、私さ…リヒトになんかしたっけ？今朝のメール、……」
「…なんもねぇよ。」
「なんもないわけないでしょ、ちゃんと話してよ。」
絶対私が言われる立場だったらこんなに踏み込んでくるやつやだ。
でも、リヒトにそう思われても。
このままリヒトと話せなくなるのはもっと嫌だ。
「……お前には関係ない。」
………っ！
「関係なくない！」
リヒトの腕を握る手に力が入る。
「だってあんたこの前言ったじゃない！俺は分かるって！私の努力を知ってるって！」
周りに人がいる、
周りの目がこっちに向く、
周りがざわつく、
そんなの見えない。
「あんたは私のこと知ってる！だから私にもあんたのことを知る権利はある！私の勝手かもしれないけど、リヒトと話せなくなるのは……辛い。」
「………！」
黙り込むリヒト。
そこでやっとハッと周りが見える。
周りを見るとざわざわと人が集まってきている。
やばい……！！！
「取り敢えず、こっち！！」
私は握った手を引っ張ると人混みをかき分けて走り出した。
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ルイ(プロフ) - 淡月さん» ありがとうございます！喋り方ちゃんとしていてよかったです！応援ありがとうございます、頑張りますね！ (2016年9月25日 21時) (
レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
淡月 - これすごく面白いですね リヒトの喋り方もちゃんとなっているし、話の区切り方も上手だし、凄いです。これからも応援してるんで頑張ってください。 (2016年9月25日 11時) (レス) id: ac32f96c3f (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 塩化水素さん» そしてレスで返してませんでした、申し訳ありません。本当にありがとうございます！ (2016年9月6日 22時) (レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - あ、本当だ…！！言われて気づきましたwってことは話が一話ずつズレてる……！！え、ありがとうございます、全然気づきませんでした。 (2016年9月4日 23時) (レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
塩化水素 - すごく面白いです！やっぱりリヒたんはいいですね\(//∇//)\…あとLXXVIが二つあるような気がします。もし間違っていたらすみません＞＜ (2016年9月4日 23時) (レス) id: aac0d621d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ x他1人 | 作成日時：2016年8月21日 20時
