【 LXXII 】 ページ34
「私もだよ、出来る時だけ注目されて、失敗したら避けずんだ目で見てくる。人間なんてそんなもの。」
そう…人間なんて。
『周りの言葉なんて無視すりゃいいだろ。勝手に言わせてればいい。。お前はお前だ、』
「だから、私は周りの目なんて気にしてないよ。」
「………変な奴だな、貴様は。」
「よく言われる。」
席を立つと親御さん探しに行こう、と彼に言う。
レジで会計を済まして外に出ると
「あ、ここにいたんですね、探しましたよ。」
さっきまで誰もいなかったはずの場所に長身の男性が立っていた。
長身で……金髪でアホ毛の……男性。
「リ……リリィさん？」
「えぇ、私がリリィです。すみませんね、この子の面倒を見てくれてたんですか。」
「あぁ、いえ。」
ペコっと長い身体を折ってあいさつするリリィさんに私もあいさつを返す。
「リリィ！何処に行ってたんだ！探したんだぞ！」
「探したと言っても、ほんの3分ほどで倒れてしまったでしょう？」
「ぐっ………」
「取り敢えず、見つかってよかったね。」
それじゃあ、と二人から離れようとすると待て、と声がする。
「ん？」
「貴様、名はなんというのだ。」
「名前？柊Aだけど…？」
「そうか、僕は有栖院御園だ。また機会があったら家へ招待してやろう。」
御園はリリィさんに帰りますよ〜と言われて人混みの中に消えていった。
「…………御園か。」
覚えとこっ……。
御園と反対方向に歩いて行くと私も人混みの中に消えていった。
「珍しいですね、御園が人に名前を教えるなんて、」
暗がりの路地裏で一人の少年と男性の会話が響く。
少年の足元には二人の少女。
「うるさい、礼になったのだからお返しをするのは当たり前だろ。」
「本当にそれだけですか〜？」
「…っ！黙れと言っている！リリィ！」
「「御園、嬉しそう。」」
「はぁ！？何を言ってるんだユリー！マリー！」
早く帰るぞ！！と歩き始める御園だが暫くすると地面にへたれこむ。
「全く……素直じゃないですね。」
ふわっと風が吹き抜けた時には路地裏にいた影はすべて消えていた。
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ルイ(プロフ) - 淡月さん» ありがとうございます！喋り方ちゃんとしていてよかったです！応援ありがとうございます、頑張りますね！ (2016年9月25日 21時) (
レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
淡月 - これすごく面白いですね リヒトの喋り方もちゃんとなっているし、話の区切り方も上手だし、凄いです。これからも応援してるんで頑張ってください。 (2016年9月25日 11時) (レス) id: ac32f96c3f (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 塩化水素さん» そしてレスで返してませんでした、申し訳ありません。本当にありがとうございます！ (2016年9月6日 22時) (レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - あ、本当だ…！！言われて気づきましたwってことは話が一話ずつズレてる……！！え、ありがとうございます、全然気づきませんでした。 (2016年9月4日 23時) (レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
塩化水素 - すごく面白いです！やっぱりリヒたんはいいですね\(//∇//)\…あとLXXVIが二つあるような気がします。もし間違っていたらすみません＞＜ (2016年9月4日 23時) (レス) id: aac0d621d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ x他1人 | 作成日時：2016年8月21日 20時
