【 XLIII 】 ページ4
翌日の朝。
カーテンを開ける。
リビングへ行くとまだ蓮は寝てるのか部屋は暗かった。
カーテンを開けて陽の光を入れると一気に明るくなった。
テレビをつけてキッチンに立つと冷蔵庫から卵を二つ取り出してフライパンを出す。
聞こえるのはテレビの音と卵が焼かれる音。
『…次はある天才ピアニストの話題です。』
『まだ18歳なのに凄いですねぇ。』
『そうですね。日本とオーストリアのハーフなんですね。』
『はい、リヒト・ジキルランド・轟さんは7歳の時の初めてのコンクールでとても素晴らしい演奏をしたとか。』
パッと顔がテレビに向く。
映ってるのはリヒトがピアノを弾いている時の映像。
『まるで天使が舞い降りたようだ。』
『さすが才能ですね。』
「…………才能か。」
何も知らないくせに。
陰の努力もしらないくせに。
何もしない一般人ほど才能だとか天才だとかよく言う。
「ふわぁ…あれ、A起きてたのか。」
スーツに身を包んだ蓮がリビングに入ってきた。
「おはよう蓮。ご飯出来てる。」
蓮が起きてきた時にはテレビは別の話題になっていた。
「Aちゃんと寝てるのか？今日の公演大丈夫か？」
「大丈夫。」
「もう少ししたら出るから、準備しとけな。」
「うん。」
リビングからでて部屋へ向かうと出かける準備を始める。
着替えに髪型。フルートケースにちゃんと楽器が入ってることを確認するとフルートケースをバックに入れる。
準備が終わりベッドに腰掛ける。
目に入ったのは机の上に置いてある二人の女の写真。私とお母さん。
母は小さい頃に亡くなった。
父は会社をクビになってお金がなくなり私をフルートと一緒に捨てた。
その後に仲が良かった蓮に拾われてそのあともずっとフルートを続けてて蓮は私のフルートを聞くのが好きで。コンクールでニュースになっていつの間にか天才と言われていた。
学校へ行っても私と友達になってくれた子はほとんどがうわべだけの関係だった。
普通に産まれてきて普通に生活しているつもりだったのに…。
吸血鬼に襲われるとかいろいらありすぎて意味わかんない。
「普通の女の子に産まれたはずだったのに……」
なんで私だけこうなるの……？
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ルイ(プロフ) - 淡月さん» ありがとうございます！喋り方ちゃんとしていてよかったです！応援ありがとうございます、頑張りますね！ (2016年9月25日 21時) (
レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
淡月 - これすごく面白いですね リヒトの喋り方もちゃんとなっているし、話の区切り方も上手だし、凄いです。これからも応援してるんで頑張ってください。 (2016年9月25日 11時) (レス) id: ac32f96c3f (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 塩化水素さん» そしてレスで返してませんでした、申し訳ありません。本当にありがとうございます！ (2016年9月6日 22時) (レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - あ、本当だ…！！言われて気づきましたwってことは話が一話ずつズレてる……！！え、ありがとうございます、全然気づきませんでした。 (2016年9月4日 23時) (レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
塩化水素 - すごく面白いです！やっぱりリヒたんはいいですね\(//∇//)\…あとLXXVIが二つあるような気がします。もし間違っていたらすみません＞＜ (2016年9月4日 23時) (レス) id: aac0d621d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ x他1人 | 作成日時：2016年8月21日 20時
