【 LXIII 】 ページ25
ヒョイヒョイと屋根を飛び越えて私の病室の窓に着地する。
「はぁ…どーすんの、これ？」
Aの視線の先には怪我した足と線が切れた点滴。
「私はなんて説明すればいいわけ？」
「…………ちょっとしたやんちゃで？」
「殴るよ。」
私とハイドが口論をしているとガラガラと扉が開く。
「………！Aっ！！どこ行ってたんだよ！！」
「れっ……蓮。」
扉を開けた人物は息を切らして汗が流れている蓮の姿。
「いきなり看護師さんから電話がかかってきたと思ったらAがいないって言ってて！慌てて来てみればこのありさま！！心配したんだぞ！」
蓮はポケットからケータイを出すとあるところに電話をかける。
それから数分するとクランツさんとリヒトが病室に入ってきた。
「よかった！見つかったんですね！」
「どこ行ってやがった。」
「二人も心配して探してくれたんだぞ。」
「ごめん。」
「それで、なんでロウレスもいるんだ？Aさんも足怪我してるじゃないか。」
クランツさんはAの血の流れる足を見て言う。
「あ〜、えっとー」
「襲われたの。」
しれっと答える。
「え？」
「吸血鬼に襲われたの。点滴もそいつらに切られて足も撃たれた。こいつはそれを助けてくれたの。ね？」
ペラペラと私の口から出てくる言葉、間違ってはいないが多少の嘘は混じってる
「え、ロウレスが？そうなのか、ロウレス」
「え、っ…あぁ、そうっす。」
物事の進むままに返事をするハイド
「それで、この足どうすればいい？医師が見たら撃たれたなんてすぐわかるでしょ？吸血鬼に撃たれたって言うの？」
あ、…と蓮はおもわず声を出す
「とっ、取り敢えずAは家に連れて帰るか…他の人にばれないように。」
そう蓮が言うとクランツさんはリヒトの方を向く
「リヒト、お前は今日窓からAさんを連れて家に行ってくれるか？」
「あぁ、」
リヒトは軽く返事をする
「ロウレスも、リヒトについていってくれ」
「わ、分かったっす」
「俺たちは医者に話をつけてきます」
蓮とクランツさんはそう言って病室を出る
ハイドはチラッとAを見ると目があった
「これでまた貸しができたね。」
「……っ！あの女……！」
ハイドの顔は歪んだがしばらくするとフッとAと笑いあっていた
「………………」
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ルイ(プロフ) - 淡月さん» ありがとうございます！喋り方ちゃんとしていてよかったです！応援ありがとうございます、頑張りますね！ (2016年9月25日 21時) (
レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
淡月 - これすごく面白いですね リヒトの喋り方もちゃんとなっているし、話の区切り方も上手だし、凄いです。これからも応援してるんで頑張ってください。 (2016年9月25日 11時) (レス) id: ac32f96c3f (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 塩化水素さん» そしてレスで返してませんでした、申し訳ありません。本当にありがとうございます！ (2016年9月6日 22時) (レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - あ、本当だ…！！言われて気づきましたwってことは話が一話ずつズレてる……！！え、ありがとうございます、全然気づきませんでした。 (2016年9月4日 23時) (レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
塩化水素 - すごく面白いです！やっぱりリヒたんはいいですね\(//∇//)\…あとLXXVIが二つあるような気がします。もし間違っていたらすみません＞＜ (2016年9月4日 23時) (レス) id: aac0d621d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ x他1人 | 作成日時：2016年8月21日 20時
