合わせることを知らない二人の相性は抜群でした。【Part2】

【 LXII 】 ページ24

「…！あっ…っ。。〜〜っ！」




ちゅっとロウレスは撃たれて血が流れているAの足に吸い付き血を吸う




再びロウレスの右手にはレイピアが現れる




「あ？」




「なんだよ」




「なにって…見てわかんないっすか？」




あー。とロウレスは続いて声を出すとパッとその場から消える




「………！！」




気づくと銃を持っていた男の胸に突き立てられているレイピア




「見る暇もなくって分かんないっすか。」




「……っ！！こいつ…！」



サラサラと灰になる吸血鬼



「さぁ〜、誰一人逃がさないっすよ。」












気付いたら四〜五人もいた吸血鬼は一人残らず灰になった。




「はー、疲れた。」




ロウレスはタッタッと軽い足取りでAの方に寄ってくる。




血の流れるAの右足を見ながら




「あんた、ほんとバカっすね。吸血鬼は不死身なのに庇うとか。」




「ただやられてるのを見てるのよりマシ。」




「ふーん…さっ、かーえろっと。」




「ちょっと待って。」




帰ろうとするロウレスを引き止めるA




「私足撃たれたの、病院まで運んでよ。」




「はぁ！？」




「さっき勝手に血吸ったじゃない。」




「その分助けてやったっす！」




「その前にはあなたを庇ったわ。」




「…………っ！」




ぐぬぬ…と拳を握るロウレスに勝ち誇った笑みを浮かべるA。




ああもぅ！とロウレスはAを横抱きすると屋根に飛び移る




「ていうかあんたずっと私のことあんたとか女とか呼んでるよね、Aって呼んでよ分かりづらい」




急にペラペラと要望をだすA




「私もあんたのこと金髪って呼ぶのやめるから、えっと…リヒトがクズネズミって呼んでてクランツさんはロウレスって呼んでる…ロウレスって呼べばいい？」




「…………イド」




「ん？」




「ロウレスはサーヴァンプとしての名前っす。ほんとの名前はハイド」





「……そっか、じゃあハイドね」






フッとAは笑う





『なんだ…ほんとに構って欲しかっただけだったのね』


























「そーいえばさっき言ってたサーヴァンプってなに？」




「え、リヒたんに……あ、」




『全部は話せねぇが話せるところまでは話してやる。』




「あっれ〜、もしかしてイヴとサーヴァンプのことは話してないってことっすか…」




ロウレスの頰に流れる汗は冷や汗なのかなんなのか、ロウレスの顔は引きつっていた

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