マグル生まれな青色の魔女【ハリーポッター】 (ページ4)

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二話不思議な夢ページ4

*

夢を見ている。花がいっぱい咲きほこる庭で幸せそうに笑いあっている親子の姿。顔はぼやけていて見えないが、その顔にはたしかに見覚えがあった。優しそうな風格の父が娘の頭を撫で優しく告げる。

「可愛い娘や」

「もう一度あの歌を」

「歌っておくれ」

その言葉に答えるかのように、娘は小さく口を開き歌を口ずさむ。その歌声は、まるで天使のようで、夢であるとわかっていながらも、Aは自然と楽しい気持ちになった。

娘が歌い出すと共に鳥やウサギ、猫や鹿たちが集まり、まるで御伽話のようだった。

運命はいつも残酷だ
たとえ空高く飛んでも
羽は枯れ堕ちる
たとえいくら望もうと
願うばかりで叶わない
一枚の羽は宙を舞い
やがて一つの種となる

そう悲しそうに歌う娘からは涙が溢れており、それを聞いていた両親や動物たちも、同じく涙を流していた。歌声と共に頭の中にその光景が流れ、溢れ出す。

娘が歌い終わると、情景は変わり、澄み切った空は黒く染まり、花いっぱいの庭は枯れていた。何があったのかと辺りを見回すと、三つの大きな影と、一つの小さな影が見える。

一つの大きな影は仮面をつけ何が鋭いものを両親に向けていた。二つの大きな影は一つの小さい影を必死に守ろうとしている。

「アバダ・ケダブラ」

一つの大きな影がなにかを口にした瞬間、全てが真っ暗に染まった。