漆拾肆話 ページ26
急いで部屋から出る。
……駄目なのに駄目なのに……ああやって抱き締められたり、優しく声をかけられたら…また簡単にしのぶ姉さんの妹になってしまう。
廊下を急いで走る。…早く、早く帰りたい。
__「…A…お願い…離れないで………」
しのぶ姉さんのその言葉を思い出すと涙が溢れて止まらない。…ごめん、しのぶ姉さん。私もしのぶ姉さんや、カナヲや、蝶屋敷の皆と居たい
……けど、私にはそんな資格ないの。
笑って、姉さん達と楽しく過ごす何て出来ないの。…ごめんね。……ごめんなさい………
皆の大好きなカナエ姉さんを私が奪ってしまった。そんな奴と居たく無いでしょう?
私だって、もうこんな自分が1番嫌いだもの。
__いつも、毎日、思うことがある。
“カナエ姉さんじゃなくて私が死ねば良かった”
きっと、皆も思うはずだ。私よりカナエ姉さんが生きていた方が私が生きているより、何倍も何百倍も良かったんだ___
……それか、あの任務に私も行っていなければカナエ姉さん1人であの鬼を斬れたかもしれない。
よく、考えれば私は要らない存在となる。
ねえ、神様…何で私を生かしたの?
私じゃなくてカナエ姉さんを生かしてよ。
私はカナエ姉さんの様に強くも優しくも無い。
ただの弱虫。そして最低な事も考えるクズ。
…良いところ何て無い。
__だって本当にしのぶ姉さんに気付かれたくないなら名字だけでなく名前も偽れば良いのに。
名前はそのままにしていたのは、心の何処かでこう思っていたからだ。
……気付いてくれるかな__?
何て、思ってたんだよ。本当にクズだよ。
『……ッ……何で……何でッ私がッ…………
生きてるのッ…………』
___私に生きる理由なんて無い。もういっそ死んでしまいたい。
なら…何で私、今までこんなに必死に鍛練してたの?早く死ねば良かったじゃん。
【「…貴方にしか……頼めない……」】
___ああ、そうだ。仇を伐つんだ。
『……私にはッ……無理だよ………』
姉さん、ごめん。約束したのにね____
私、直ぐに諦めちゃうからさ___
『………し…にたい…』
__後ろから温かい温もりが感じた。
「…A」
___『し……はん』
▽▲▽▲▽
胡蝶姉妹どうなっちゃうんでしょ……
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水波氷華#水柱 - クラムボンさん» しゃああ!!キタァァァ!!義勇さん!(取り乱しました) (2020年5月28日 19時) (レス) id: a75ba4312e (このIDを非表示/違反報告)
クラムボン - ツキナさん» はい!がんばります! (2020年5月27日 14時) (レス) id: a2a28532ba (このIDを非表示/違反報告)
ツキナ - こんにちゎ。更新、、楽しみに、、、してます。 (2020年5月27日 13時) (レス) id: b8157ff917 (このIDを非表示/違反報告)
クラムボン - 水波氷華#水柱さん» 義勇さんは、次の話しで出てきます!(多分) (2020年5月26日 22時) (レス) id: a2a28532ba (このIDを非表示/違反報告)
水波氷華#水柱 - クラムボンさん» 義勇さんんんんん!!!すいません取り乱しました (2020年5月26日 22時) (レス) id: a75ba4312e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クラムボン | 作成日時:2020年5月15日 13時