9 ページ10
予鈴が鳴り、寮を後にし校舎へと向かう。
と、廊下でばったり。Aと鉢合わせた。
「うっげ」
分かりやすく反応する悟。硝子も顔をしかめている。
私はどんな顔をすればいいのか、もにょもにょと気持ち悪く口角を動かし結局伏せた。
「来てるじゃんかよ。」
硝子が私の横腹を肘で突いた。
恐る恐る横目でAの表情を伺ってみれば、これがどうした。無視をするでも睨むもせず、ただ青ざめた顔。
「あっれ、脳みそ下半身くんじゃん。」
「学校来てたんだ、よく来れたなぁすごいね君。」
2人は持ち前の口の悪さをここぞとなく披露する。
私は腕を組みふんぞりかえることしかできなかった。
彼のことだから。
先輩相手に遠慮も知らず言い返してくるのだろうと思ったが、苦渋の笑顔で足早にトイレへと逃げ込んでいった。
随分とらしくない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 439人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美園(プロフ) - クァ！最高すぎました！夢主君の思いどうりどころか悟まで…これからもひたすらにやにやさせてもらいながら読ませて頂きます。本当に最高の物語ありがとうございます！お疲れ様でした！ (1月7日 14時) (
レス) @page43 id: 02362bd30a (このIDを非表示/違反報告)
さば(プロフ) - お疲れ様でした！最後までとても面白かったです…！続きの物語、よければお願いします(⊃ ॑꒳ ॑⊂) (1月7日 11時) (レス) @page42 id: f35bfc5215 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 完結してしまった...！よろしければ続きの物語を...！ (1月7日 7時) (レス) id: a0d0cd107d (このIDを非表示/違反報告)
わんこ(プロフ) - 完結お疲れ様です！面白かった……！！有意義なひと時でした。個人的には付き合うまで見たいなぁ… (1月6日 23時) (レス) @page43 id: ccf63696b1 (このIDを非表示/違反報告)
いえあ - 続きの物語も見たいです…！！ (1月6日 22時) (レス) @page43 id: f7f6c1aa0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ごみ太郎 | 作成日時：2023年12月31日 12時
