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「なに?だいっきらいなんじゃなかったの?」
冷たい声で突き放すよう。そんなに冷たくしなくてもいいのに。
「……ごめんなさい……」
「なんで謝ってんの?」
「……言い、過ぎた…から、許して…?」
「何を?ちゃんと言わなきゃわかんない。」
「ほんとはきらいじゃない…すき……」
「……ん、素直でよろしい。」
ちゅ、と中島くんが伊野尾くんのまろい頬っぺたにキスを落とす。
あれ、なんかこれ、メンバーの距離感ってより…あ、あさこさんとかも目見開いてる。
「そういや、リップ変えたって言ってたっけ?」
「んぇ…?」
「たぶんそれ、いのちゃんが最近つけてるリップが俺の唇に移ってただけだと思うよ。」
「…そ、なの、」
「うん。怖いなんて言ってごめんね。ほんとは、そんな細かいことに気づいてくれるの、すごい嬉しいよ。」
中島くんが伊野尾くんの頭を撫でる。すると伊野尾くんは、気持ちよさそうに目を細めた。
あー、そういうことね、とまわりが理解した瞬間、が、と掴まれる、伊野尾くんの頭を撫でていた中島くんの腕。
「…でもね?ゆーと。」
「……ん?」
「やっぱさ、ダンスゆるいのはゆーとが悪いと思うの。」
にっこり笑った伊野尾くんは、さっきのしゅんとした雰囲気なんてなかったみたい。
「へ?」
「お前が前日だってのに1回だけって言って毎度毎度3回もがっつくからだよバカ!!」
うわ、急に生々しい話…。
「だって止めらんないんだもん!」
「俺の歳を考えろ歳を!」
「まだ若いじゃん!」
「嘘つけ!
俺はもう26のアラサーだよっっ!!」
そう叫び切って、はぁ、とため息をついた伊野尾くん。
すっと真顔になって、中島くんを見つめた。
「…とりあえず……1ヶ月えっち禁止。」
「えぇ!?ちょ、それキツいって、」
「うるせぇ黙れ。ゆーとの家には帰るけど、1ヶ月の間におれに手ぇ出したら片っ端からカメラ叩き割ってくからな。」
(中島家の子猫ちゃんは、意外としたたからしい。)
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はしりん。(プロフ) - 最後のやまいのがやばすぎました。こーゆー切ない系大好きです。素敵なやまいのをありがとうございました。 (2017年8月24日 7時) (レス) id: 0c3d92609c (このIDを非表示/違反報告)
貴山伊咲(プロフ) - 最後の、ケイ、とリョウスケのお話… 今までにないほど感動しました。すごく、すごく儚くて、でも、幸せになれる終わりで、、、。私、この小説を読むことができて、本当に良かったです。これからも応援しています…! (2017年8月14日 23時) (レス) id: ed40211b56 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - バニラアイスすごい良い曲ですよね〜。酢雨さんのテンションが好きです。小説を楽しむと共に、酢雨さんの発言をギャグ小説として読んでしまう…。一度で二度楽しい♪ (2017年3月24日 3時) (レス) id: fa4e2293fb (このIDを非表示/違反報告)
あわび(プロフ) - やぶいのバニラアイスとても好きです( ; ; )酢雨さんのお書きになるやぶいのが本当にツボです!いつもストーカーみたいにやぶいのに反応してごめんなさい! (2017年3月24日 0時) (レス) id: fe63f96f9f (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ちばいの最高です…!メレンゲやばかったですよね〜。萌え死にました(笑)本当に酢雨さんの書く小説のようなことがあればいいのに…!(笑)陰ながらいつも応援してます♪ (2017年3月8日 0時) (レス) id: d2fb506589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:酢雨 | 作成日時:2017年1月5日 23時