寝る前の ページ7
【 A side 】
今日もやってきたこの時間
亜嵐と同棲を始めてからだいぶ経った
それぞれの生活リズムも分かってきて、だいぶ慣れた
そして、わたしが一日の中でいちばん大好きな時間がある
それは 寝る前
「Aー、はやくー もう電気消すよー」
『待って!あと少しで終わる!』
「いーち、にーい、さーん、しーい、ごー…」
『はい!おわった!終わりました!今いく!』
亜嵐はもう、布団に入ろうとしていたけど亜嵐に抱きつきながらベッドにダイブ
「まじおまえ、あぶねーからやめろって何回言えば分かんの?笑」
『んふっ、さ、始めよー』
今度はちゃんと布団に入って、亜嵐と向き合い見つめ合う形になる
「はい、じゃあ今日はAさんから、どうぞ」
『まず、亜嵐の寝起きが良かったことかなー。笑 すっごく楽だったな、明日も お願いします』
「なに、それ。笑 嬉しかったことに入んの?笑」
そう、私たちは寝る前にお互い 今日の嬉しかったこと を話すようにしている
というか、勝手にそうなった 笑
『入るよー!だから、明日もお願いねって。』
「今日、激しくなっちゃうから無理かな、明日は」
『もお、またすぐ、そういうこと言うー』
「めっちゃ照れてる。笑 かわいー。笑」
『絶対バカにしてる。わたしのが一個年上なのにー。』
「一個でしょ、一個。しかもA2月生まれだから、半年しか違わないしー」
『6ヶ月だよ?1ヶ月が30日ぐらいだから、30×6で180日も違うんだよ?』
「はいはい。笑」
『なにその、はいはいってー』
「あれ?Aちゃん、ふてくされたのかなー?」
『もう、いいっ』
これが、わたしの可愛くないところ
一個下の亜嵐に意地悪されて、わたしばっかりドキドキしてる感じがして不安になるの
本当なら、年上のわたしがリードしないといけないのにね
「俺はー、今日嬉しいことなかった」
『えっ』
思わず、振り返ってしまう
途端 チュッと小さなリップ音を立てて 唇にキスの感覚
「だって今日、Aから行ってらっしゃいのちゅーしてもらってないもん」
「我慢できなくて、今しちゃった」
『ごめんね、時間なくってさ…』
「うん、いいよ。そのかわり…」
視界が一気に暗くなった
目の前には、ぼんやりと亜嵐の顔
「激しくなるって言ったよ、さっき」
『ちょ、待って、明日も仕事だしさ…』
「ダメ、今日は譲れない」
熱い夜が、始まる
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絵奈 - よかったですよ。亜嵐くんかっこいい!これからも頑張ってくださいね (2019年6月28日 21時) (レス) id: 82b9b31245 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。主人公ちゃん可愛い~ヤバい~亜嵐君良いですね。 (2017年3月28日 7時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おれんじ | 作成日時:2017年2月25日 1時