16話 ＊ショタ化注意＊ ページ17
sideA
｢玄弥さん、どうしたんですか？｣
｢玄弥さん？｣
私から離れ、1人の二つ結びの女の子にベッタリ…
アオイ｢すみ！｣
すみ……
あぁ……
ごめんねぇ…
すみ｢Aさん…？｣
なほ｢ど、どうしたんですか？｣
A『お姉ちゃんが弱くてごめんね…寿美。』
すみ｢…え？｣
溢れる涙を手で抑えるも零れ落ちては少女達を困らせるばかり。
ショタ玄弥｢…寿美は、俺の妹…だから…すみちゃんと重ねたんだと思う。｣
随分と流暢になりましたね。
溢れる涙が止まるぐらいビックリです。
A『泣いて妹が戻る訳でもないのに、ゴメンなさいね。私、今日はもう部屋に戻ります。新しい薬の調合もないですし。』
ショタ玄弥｢…！ヤダヤダヤダ姉ちゃん！抱っこして！｣
A『どうしてですか？』
ショタ玄弥｢…｣
理由がないのなら…
A『お姉ちゃんとはバイバイ。』
ショタ玄弥｢ヤダヤダヤダ!!抱っこ!!抱っこ!!｣
すみ(たぶん…)
なほ(玄弥さんが引き止めるのは)
((部屋に戻られたら翌日の昼以降しかAさんの部屋的に出れなくなっちゃうから……))
愚図る弟を抱っこする。
A『こんこん小山の子うさぎは〜』
禰豆子ちゃんが口遊んでいて覚えました。
A『なぁぜにお目目が
小さくなった禰豆子ちゃんが来ました。
A『小さい時に母様が♪』
屈んで禰豆子ちゃんも私に寄り添う。
A『あ〜かい木の実を食べた故〜♪』
笑って私に抱きついて甘える禰豆子ちゃん。
A『そ〜れでお目目が赤ござる〜♪』
玄弥｢…ｽｩ…ｽｩ…｣
禰豆子｢…ｽｩ…｣
あらあら。
A『仲良しさんだこと。』
ちょうど良く2人居ります故、
A『よろしくお願いします。』
寝台まで運んでもらいましょう。
なほ(また玄弥さんは…)
すみ(寝てる時は｢兄ちゃんゴメン｣と涙を流して起きたら、｢姉ちゃんが居ない｣と泣くんですよね…)
A『こんこん小山の子うさぎは〜』
調合する時の道具らを鍋に入れて消毒します。
A『なぁぜにお耳が
パチパチと火鉢の炭が鳴る。
A『小さい時に母様が〜』
燃える火をじっと見るのはなかなか。
A『な〜がい木の葉を食べた故〜♪』
昔は料理の火を見ることもないですし。
A『そ〜れでお耳が長ごさる〜♪』
あぁ……
火をじっと見たことありました。
A『あの人が煙草を腕に押し付けた時以来でした。』
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2019年11月20日 4時
