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けれど、空は頭が良い
ならここに来るのも時間の問題だろう……だからそれまでなんとか、時間を稼がないと……!
タ「取引や駆け引きの時間は終わった……小細工を使うのは好きじゃないが、
女皇のために俺は我慢したよ。
ここからは、もっと単純で楽しいことをしよう……」
『?』
タ「「戦い」だ」
『!?』
戦い!?
考えが飛躍しすぎてませんか!?
ヨナは内心とてもびっくりしていた
タ「「淑女」はモンドの大聖堂で神を襲い、そして足早に姿を消した。
君たちと戦うよりも氷雪で君たちの行動を封じたのは、戦いの音で騎士たちが
集まるのを忌避したからだ」
騎士……あの中には、代理団長であるジンもいた
何より、バルバトス様を祀る大聖堂の目の前でバルバトス様を襲うなんて前代未聞だ……
ジンも相当な怒りを露わにするだろうし……淑女にとっては分が悪い
タ「強者に対して、彼女は利益や勝ち負け、その後の影響を優先する……
だが俺が「執行官」になった最大の楽しみは、強者と戦える点にある」
『モンドの時のようにはさせません……!』
タ「ああ、やってみるといいさ。ヨナちゃん、俺は君を殺さない。
君は女の子だからね、良いハンデだ。
俺は戦闘の快楽を味わいたいだけなんだ、付き合ってくれ」
『………』
タ「君は俺に勝てない、だから勝ち負けではなく、俺と同じ戦いを楽しめばいい。
そう言えば理解できるかな?」
『勝てない?それはどうでしょうか』
ヨナはあえて公子を挑発し、戦闘になるよう促す
するとそんな大胆な発言をしたヨナに、タルタリヤはニヤッと口角をあげる
タ「ハハハハハハッ!よしっ!君もその気なら、俺を楽しませてくれよ」
そして双方戦闘態勢になった
タ「せっかくのチャンスだ、実力を見せてくれ。ファデュイの「執行官」と
戦えるなんて、滅多にないぞ。
せいぜい、失望させないでくれよ?」
そこから、ヨナの踏ん張り戦となった
タルタリヤは中央から矢を放つ
ヨナは距離を詰め、近距離で斬り込むが、それも防がれる
バックステップを踏み、大きく距離を取る
それを何度も何度も繰り返す
元素が使えない今……どうすれば……
タルタリヤは明らかに本気じゃない
これだけこちらが不利だと結果は明白
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2023年5月19日 23時