【原神】八神目〜璃月編3〜 (ページ20)

今日:33 hit、昨日:12 hit、合計:15,081 hit

5話ページ20

パ「わからない……オイラたちが準備した「送る相手のいない
　送仙儀式」が、今唯一の手掛かりかな？
　とりあえず、「往生堂」に行って鍾離に聞いてみよう」

『そうね、じゃあ空くん、いきましょうか』

セーレはニコッと微笑んで空の手を引いた

けれど空はピタッと止まった

空「まだ戻らないの？」

『？』

パ「ん？空、何言ってるんだ？」

パイモンもセーレも首をコテンと傾げる

空「だって、ヨナじゃないでしょ？」

『………』

セーレは思いがけない空の発言に目を見開く

パイモンはセーレから距離を取る

空「目の色だって違うし、口調も違う……だってヨナは俺のことを「空くん」
　なんて呼ばないから」

パ「そ、そういえばそうだぞ！お前、誰だ！？」

『うーん………』

セーレは顎に手を当てて考え込む

そしてニコッと笑う

『トワリンも淑女も退けた元魔神……かしら？ふふっ』

パ「え？どういうことだ？」

『さ〜ね〜 ♪』

セーレはルンルンで璃月港へ向かっていく

空「ちょっと……！ヨナに戻ってくれないの？」

『あら……戻ってほしいの？』

空「うん……なんか、やりにくい……」

『そうねぇ……でも、やめておいた方が良いと思うのだけど』

空「なんで？」

『……やっぱりなんでもないわ。分かった、あの子を起こすからちょっと待って。
　楽しかったわよ、空くん。また会いましょう』

セーレがそう言って微笑んだ後、しばらく目を瞑った

次に目を開けた時はふわふわしたヨナがいた

『空……？』

空「ヨナ！戻ったんだ」

『？』

空「あっ、ううん、なんでもない。行こう」

空はヨナの手を引いて歩いた

そして往生堂に行くと、鍾離はここにはいないと言われてしまった

なんでも「北国銀行」に向かったとのこと

あんなことがあった後にファデュイの拠点に行くのは心配すぎると、急いで北国銀行へ向かった

中に入ると話し声が聞こえてきた

タ「「ファトゥス同士の協力」だって？よくも俺を騙して好き勝手やってくれたね」

タルタリヤは少し拗ねているように言った

すると、そこに居合わせた淑女は楽しそうに笑う

淑「ふふっ……目的のために小さなことを気にしてはダメよ」