【原神】八神目〜璃月編3〜 (ページ11)

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4話ページ11

タ「「呼び覚ます」手段があるに決まってるだろ」

タルタリヤは禁忌滅却の札を自身の周りに纏わせる

その一枚一枚は力を宿している

『！』

パ「あーっ！「禁忌滅却の札」！
　お、思い出したぞ！「ファデュイ」がそれを研究してるって……」

空「本物を「コピー」しようとした……」

タルタリヤはニヤリと笑って頷いた

タ「その通り、君たちに渡したのは、この研究の副産物だよ。
　これほどの力を持つ「禁忌滅却の札」に、女皇がくれた「執行官」の力……
　岩の槍による封印を一時的に解除するのも、できなくはないだろうね」

『………』

タ「俺にとって、上古魔神の力を使うこと自体面白くないし、俺の信条にも
　欠けるけど……あの岩神だけでなく、君たちまで動かないといけなくなるって
　考えると……それなりに面白い」

そろそろ私も限界だわ……セーレを起こしてもいいけど、体が持たないでしょうね……

ちょっと頑張るしかないわ

オセル……アイツは面倒だわ

すると快晴の空に、一瞬にして分厚い黒い雲が覆った

雷も鳴り始め、雨も降り注ぐ

海には竜巻がいくつも現れ、波が大きくなり海は荒れる

海底を怪しい大きな影が通る

タルタリヤは楽しそうに笑う

タ「神を失った国は上古の悪意に再び呑み込まれるのか、楽しみだ」

禁忌滅却の札を身に纏いながら、水の塊となってタルタリヤは上へ登り、外へ出て行く

タ「もちろん、璃月の人と一緒に溺死するつもりなら俺は止めないけど」

空もセーレもその後を追いかける

外は悲惨なものだった

激しい雷雨と突風が吹き荒れる

パ「見……見失った……あいつ……早すぎる！」

そしてあたりを見渡していれば、上空を巨大な建造物が通る

あれは……群玉閣……？

パ「おいっ……なんだあれ？」

群玉閣は二つの空へ渦巻く竜巻の前で止まる

その中からは青い水でできた複数の大きな龍が群玉閣を警戒するように構える

パ「ハッ……ハッ……つ、疲れた……」

『大丈夫？』

セーレはパイモンを癒やす

パイモンは「ありがとな、ヨナ」と言ってから、魔神へ目を移す

パ「「黄金屋」を出た時に「群玉閣」を見てなかったら、どこに行けばいいか
　分からなかったな……」