【原神】八神目〜モンド編2〜 (ページ43)

今日:15 hit、昨日:39 hit、合計:38,181 hit

(8) ページ43

全員体をビクッと震わせる

バーバラはため息をついて少し愚痴をこぼす

ﾊﾞｰﾊﾞﾗ「代理団長の担保も無限じゃないわ。枢機卿から何度催促されたことか……」

ﾊﾟｲﾓﾝ「も、持ってきたけど……うん……ちょっとな」

パイモンが気まずい顔をすると、バーバラはキョトンと首を傾げてから微笑んだ

ﾊﾞｰﾊﾞﾗ「ん？貸出料とかは必要ないから安心して。
　教会には寄付金があるもの」

空は一部が欠けてしまい、輝きを失った天空のライアーをバーバラに見せる

するとバーバラは驚く

ﾊﾞｰﾊﾞﾗ「えっ———」

ﾊﾟｲﾓﾝ「えへへ……」

ｳｪﾝﾃｨ「その……」

パイモンとウェンティは申し訳ない顔をして顔を逸らす

そして教会中に叫び声が響き渡る

ﾊﾞｰﾊﾞﾗ「きゃあああ———！！天空のライアーが———ッ！！！」

するとバーバラは膝から崩れ落ち、祈るような体勢になった

ﾊﾞｰﾊﾞﾗ「バルバトス様、バーバラは一生をかけて謝罪を……しても足りないわよッ！！」

そんなバーバラを見た、申し訳そうな顔をする空の隣でウェンティはため息をつき、空に天空のライアーを渡すよう言った

ｳｪﾝﾃｨ「はぁ……いいや、天空のライアーをボクに貸して」

そしてウェンティは天空のライアーを持つと、辺りにあった風元素をライアーに集中させた

その謎の光にみんなの注目が集まる

吸い込まれるような風の中、ライアーの光が極限に達した時、欠けていた部分が修復された

ﾊﾞｰﾊﾞﾗ「えっ———！？」

そしてバーバラは嬉しそうにウェンティの手の中にあるライアーに抱きついた

ﾊﾞｰﾊﾞﾗ「どうして……天空のライアーが…！？」

パイモンはその不思議な現象で直ったライアーを見ようとするが、バーバラがそれを止め、抱き抱えたままみんなに背を向けた

ﾊﾞｰﾊﾞﾗ「どう直したかは分からないけど、天空のライアーはもう貸せないわ！」

そう言ってバーバラは少し怒りながら、天空のライアーが元あった場所へと走って行った

するとウェンティが少し悪戯っ子のような笑みを浮かべてこちらに振り返った

ｳｪﾝﾃｨ「さて、逃げようか」

ウェンティは説明をする

ｳｪﾝﾃｨ「ボクが天空のライアーを「修復」する幻術……いや、魔法」

ウェンティはウインクをしながら、頬に手を添えて小さな声で言った