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そしてアンバーは先ほどと打って変わって機嫌良さそうにカウンターにいる女性に向かって叫ぶ









アンバー「サラさん、「ニンジンとお肉のハニーソテー」ちょうだい———」









注文をし終わった後すぐ近くの席に着いた

丸机にアンバーと空は向かい合って座り、ユリスはアンバーの左隣に座った











アンバー「龍災も落ち着いたけど、あんたたちはこれからどうするの?」











アンバーは少し興味津々気味に聞いて来た










パイモン「たぶんモンドを離れて、七国を旅しながら、彼の家族の手がかりを
  探すかな」

『私も……”久しぶり”に七国を巡るついでに、空の家族を探すのを手伝いたいと
  思ってるのです』











ユリスはパイモンのこれからのプランに笑顔で頷く

するとアンバーはキョトンと首を傾げた












アンバー「久しぶりにってことは、前にも一度七国を巡ったことがあるの?」











あ、みんなには言っていないことでしたっけ


ユリスは少し頬をかきながら頷いた











『はい……実は。けれどその時は私も幼かったので、記憶も曖昧なのです。
  なので、もう一度巡りたいと思ったのです』











ユリスがそう言うと、アンバーは少し驚いたように「いいなー」と羨ましがる











アンバー「私もいつか七国を旅したいなー」











アンバーは雲一つない快晴の空を見上げながらそう呟く

ユリスは口元に手を当ててクスリと笑う











『ふふっ、大丈夫……人生はまだまだ長いのですから、好きなことを好きなだけ
  やらないと損ですよ。焦って選択を早まるよりも、一度立ち止まって今の
  これからどうしたいのか、自分の胸に問うのも時には重要だと思います』

アンバー「そうね!」












アンバーは笑顔で頷く

けれどすぐに眉を下げて俯く












アンバー「でもそうなると、しばらく会えなくなるんだね……」











その言葉に空も眉を下げる












空「騎士団のみんなと離れたくない」














空がそう言うとアンバーはニコッと笑った














アンバー「大丈夫!どこだろうとも風が届く場所であれば、あんたたちは
  西風(セピュロス)騎士団の戦友であり、栄誉騎士、風流剣姫だから!」

空「風の導くままに!」

『きっと戻ってきます』













空とユリスは自分の胸に手を当てて、アンバーの目を見つめながら頷いた

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2023年3月11日 19時

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