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4話 ページ36

翌日……












パイモン「ユリス、本当に大丈夫なのか?」












パイモンはオロオロとしている












『もう大丈夫ですよ。さっきから何度も言っているでしょう?』












ユリスは心配性なパイモンに苦笑する











パイモン「だって今までずっと目が覚めなくて……オイラ、本当に心配したんだぞ!」













パイモンは少し涙目

そんなパイモンをユリスは思い切り抱きしめ、両腕でパイモンを抱えるようにした












『ありがとうございます……本当に大丈夫ですよ』










ユリスはパイモンに笑って見せた










『体を動かさないと鈍っちゃいそうです』












それと同時に少し困ったような顔を見せた

あの時のユリスはもういない……いつも通りのユリスだということを確認するとパイモンは嬉しそうな顔をした













パイモン「良かったぞ……」

空「あの時は別人みたいだったよね」















空がそう言うとパイモンもユリスの腕の中で大きく頷いて「ああ、なんだかいつもと違ってカッコよかったぞ!」と褒めた

けれどユリスはキョトンと首を傾げた

ユリスの反応に二人とも驚く












パイモン「え、覚えてないのか?」

『いいえ……なんか気がついたらベットの上にいたというか……』











ユリスが目を丸くしながら言うと、二人は顔を合わせて何か事情があるのを察し、これ以上は聞かなかった

そしてモンド城前へ着くと、何やら杭や盾が置かれていて、それを西風(セピュロス)騎士たちが片付けしているところだった


何かあったのですか……?


空とユリスは顔を合わせ目をパチクリさせる

そしてその片付けしている騎士の中にアンバーの姿もあり、アンバーはこちらに気づくと嬉しそうな顔をした












アンバー「あっ、あんたたち!やっと栄誉騎士、風流剣姫の凱旋だね!」











そう言われるとユリスの腕の中のパイモンは嬉しそうに笑った












パイモン「へへ、空とユリスと一緒にトワリンとじゃれ合ってきたぜ」

アンバー「でも、昨日帰ってくるはずじゃなかったの?ジンさんが一足先に帰って
  きて、あんたたちの活躍をみんなに話してくれたよ。
  あーあ……いつかわたしも、そんな大舞台に立てたらいいな……」














アンバーは腕を組んで目を瞑って羨ましそうに呟いた

空はそれを否定する















空「アンバーのおかげだよ」

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2023年3月11日 19時

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