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その風元素はこちらに突っ込んでくる
その反動で後ろへと飛ばされる
ここは上空、下手したら命を落とすかもしれない
この足場は命綱……なるべく壊されない、壊さないよう慎重に動かなければいけない
目の前には風元素濃度の高い竜巻が渦を巻いている
暴風の中でバランスがとりにくいものの、なんとか立ち上がる
そしてその竜巻がなくなったかと思うと、トワリンがこちらに威嚇をしていた
辺りの暴風も落ち着いてきた
ウェンティ「これでトワリンと対等に戦える、世界一の詩人も加勢するからね!
でも、一つだけ言っておく———トワリンの牙と爪はかなり鋭い。
数百年、手入れされていなくても危険だから注意して」
そんなことを言っていると早速トワリンがこちらに突っ込んできた
みんなの足場である石を大きな爪で引っ掻く
そしてこちらに近づいて来たかと思うと、大きな頭でみんなを落とそうと顔を左右に大きく振る
次に両手を足場について竜巻を発生させようとする
その間に攻撃を加えると、トワリンは大きくこちら側に倒れて来た
ウェンティ「チャンスだ!狙いは首の穢れた血の塊だよ!」
しばらく攻撃を加えているが、一向に壊れる気配がない
そしてすぐにトワリンは復活して、また宙へと舞い上がる
一度危機に陥ったからなのか、トワリンはこちらへの警戒を十分に強め、自分に風元素を集中させた
すると上空から無数の矢が飛んでくる
ウェンティ「アハハッ、あれはトワリンの必殺技「終天のフィナーレ」だ」
パイモン「トワリンのネーミングセンスって変わってるな」
パイモンはなんだか少し複雑な顔をする
するとウェンティはキョトンと首を傾げた
ウェンティ「今、ボクがつけたんだ」
パイモン「おい」
パイモンはウェンティに何か言おうとするが踏みとどまる
ウェンティ「まあ、とにかく、風域を使って足場のヒビを回避しよう。
ヒビから沸いてくるエネルギーはとても熱いから、気をつけてね」
ウェンティに言われた通り、風域を使って隣の足場へと移動する
するとまたトワリンがこちらに向かって突っ込んでくる
そしてまたこちらを振り払おうと両手を力強く足場へ打ち付ける
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2023年3月11日 19時