普通でお願いします。その2

行けいけ小瀧 ページ8

明日帰るから帰る用意も終えてのんちゃんが迎えに来るまでベッドでゴロゴロ





いや〜なかなかに濃かった。





合宿のことを思い出していればコンコン、とノックされ扉を開けた





「のんちゃんいらっしゃい」






小瀧「あ、…うん、ごめんなさいいきなり」





「えーよ。中入り。」



のんちゃんを中に入れて大事な話だったら悪いと思い鍵をかけてベッドに向かい腰掛けた。





小瀧「あー…その…」




「ゆっくりでええから」




横に座るのんちゃんを見て笑いかけてやれば眉間によっていたしわが少し薄まった





小瀧「A先輩って好きな人おる？」





「はい？…おらんけど？？」




小瀧「ほんまに…！？」




「おん…」




小瀧「目黒のことは！？」




「別にもう好きじゃないけど」



未練あるように見えたんかな…？私はもう蓮のことは割り切ってて前向いてるし。



小瀧「だって目黒はA先輩のことまだ好きそうやから…」



「…のんちゃん、のんちゃんにだけ昔話したるわ。このことは紫耀しか知らんわ」



私はポツリと話し出した。




「私な、足に怪我してん。ちょうど1年前の大会…サッカーチームのやつで。


蓮と紫耀と同じチームやってんけど


その時蓮がスライディングした時に私の脚と絡まってしまってスパイクで健のところガッツリいってもうたんよ。


その傷がこれ。


で、あいつはそれに責任感感じてるだけやから。リハビリもしてもう今は走ったりはできるし。


長時間走るのとかができやんからサッカー辞めてん


」




ぎゅ、っとのんちゃんに手が握られた




「あの時はサッカーが死ぬほど嫌いになった。なんで私が？って思った。でも…今はさ



のんちゃん達のおかげでサッカーまた楽しいって思うよ


」




のんちゃんと目を合わせればぼたぼたと泣いている



「なんで！！！？」




小瀧「だっ、てえぇぇ……つらいことはなさせてもうたもん〜〜…」




「別にええねんて！のんちゃんやったら話してええかな？って思えたから！」

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