なんか闇AUに加入することになったんだけど。

お母さん。(過去編) ページ23

-一年前-
医者「Aアカリさんは、亡くなりました…。私達も頑張ったのですが、手の施しようがなくて…」
妹「ひっぐ…ママァ…、うぅ…」
『…お母さん…』ｸﾞｽｯ

一年前、私達のお母さんは、難病にかかって亡くなった。元々体が弱いお母さんは、最期の時も笑顔でいた。

学校で友達が少なかった私は、よくお母さんと一緒にたくさん話をして、たくさん笑いあった。

父は、私達が幼い頃にすでに帰らぬ人となっていて、我が家はいわゆる「シングルマザー家庭」だった。
だから、母への愛は誰よりも大きいと思っていた。その母が死んだのだ。

それから、私は学校に行かないようになった。妹のミハルは、悲しんではいたものの、すぐに立ち直って学校に行っている。


-それからだろう、私が狂い始めたのは。

妹「お姉ちゃん、どこ行くの？」
『…お母さんのところ…。ミハルも行こう』
妹「え…？」ｿﾞｯ
私は、嫌がるミハルを無理矢理連れだし、「登ったものは二度と帰ってこれない」と言われた、伝説の山に登った。

妹「お姉ちゃん、ダメ！まだ希望はある！死んじゃダメだよ！！」
『…うるさい、ミハル。私は、お母さんと天国で幸せに暮らすの』
妹「で、でも…」

その時、私はバランスを崩して、目の前にある大きな穴に落ちた。
妹「キャアアアアッッ！！！？」
『！？』

-あぁ、私、死ぬんだな。

-妹を巻き込んで死ぬなんて、なんて自分らしい死に方なんだろう。

-バイバイ、この世界。


ドサッ。

『…あれ、私、生きてる…？』
？「ようこそ、wizard taleへ」

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