「素直な時間(ぺ)」について ページ2
前作とは雰囲気を変えて、会話を中心にした話にしてみました。
夜の電話っていいですよね。基本的にはお互いの声しか聞こえなくて、二人の世界。特別感。
特に普段あまり電話をかけてこない人からの着信は心躍ります。それが好きな人なら尚更。
出来る限りぺーさん口調を意識しましたが…うーん。
違和感なく脳内再生されていたら良いのですが。
デレるぺーさんをくれ！ならば自給自足じゃい！
そんな気持ちで書いていました。
大人の男性のデレ、好きです。
長く付き合っていても、いや、長く付き合っているからこそ、相手の素直な発言にはドキっとさせられると思うのです。不意打ちというか。
寂しい。会いたい。そんな素直さを見せるぺーさんを書きたかったのである意味満足しています。
相手が素直になってくれたから、いつもは照れくさくて言えないような事も言えちゃう。
張り詰めた日々の中の休息というか、お互いにとっての落ち着ける場所。
それを再確認できる時間。
そもそもこのSSは、日常にある誰しもが経験したことのあるような、何気ない時間を書けたらいいなと思って始めた小説です。
日常の切り取りというか。いずれそうでない物も書くかもしれませんが。
些細なことではあるものの、一緒にご飯を食べることや相手の寝顔を見ること。そういった何気ない日々も特別だと思うのです。
一緒にいることが当たり前ではない、幸せなことなんだと。
そう思ったりします。
最後に主人公はたまらず玄関先で抱きつきます。
「素直になれた二人の、長い夜が始まる」という一文も、人によって解釈は様々かと思います。
久々に会えて話が尽きないのかもしれないし、朝までゲームをして盛り上がるかもしれない。
素直になれて愛情が高まっているからこそ、行為に発展するのかもしれない。
読んで下さった皆様が思うストーリーも気になります。
主人公が割と喋る系の話は、特に難しいです。
口調によっては自分と重なりにくくなるでしょうし、あまりにいい子過ぎても感情移入しにくいと思うからです。
基本的には癖のない平凡な人物をイメージして書いていますが、ニュアンスが伝わり切らないことも多々あるでしょうね。
今後の課題の一つです。
タイトルはそのまま。安直。
でもこれはこれで良いかな、とも。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
またお会いしましょう。
蜜柑
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2017年9月21日 1時
