記憶喪失を装えばどうにかなると高を括ってた【名探偵コナン】

偽装104 ページ10

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「そうだったのか･･･
大変だったんだな」

「いやいやむしろ今も大変ですけどね？」


元あたしと何故か知り合いの怪盗キッド基、黒羽快斗くん。
記憶喪失のことから現在のことを話して同情を得たとこ。

やべぇよ･･･
今日厄日かよ･･･平担キド担大歓喜な厄日じゃねぇか･･･


「そこの二人、ちょっといいかな」


誰だよ、って顔に出さずに振り返ると中森警部が部下を引き連れていた。

あぁ、だからコイツ走ってたのか


「なんでしょう？」

「実は...って快斗！？
なんでお前こんなところに！？」

「なんでって･･･
このお姉さんと知り合いで、この人が働いてるレストランでご飯食べてたから」


嘘をまぁスラスラと･･･
これであたしが同調しない可能性とか考えないのか･･･


「じゃあ怪盗キッドとか見てねぇよな？」

「見てないなー。
Aさん見た？」

「怪盗キッドってあの真っ白キザ野郎の事だよね？
あんな格好でウロウロしてる訳ないし、変装してるので分からないと思います」


｢そ、そうか...｣って若干中森警部に引かれたのが解せぬ。
え？もしかしてファンだと思われてんの？
心外だなー、隣にいるから面白がって言っただけだから

中森警部は遅くならないように帰れとキッドに告げてから捜査に戻っていった。


「･･･Aさんってキッドのファンじゃなかったっけ？」

「そうだったの？
てか、この際思い切って聞くけど…
それ聞いてくるってことは元あたしはキッドの正体を知らないってことでいいの？」


今度はキッドが絶句した。







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中森警部って黒羽快斗のことなんて呼んでるのか分かんなかった件について

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