緋色い裏側 4 ページ42
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なにかと人数が増え、運搬作業はスムーズに進んだ。
人を要する物の設置が終わり、残りの開梱作業は一人ですると言い出した。
一人になって整理したいこともあるか、と自身を納得させたが、またストレスを溜め込まないように頼るよう伝えた。
･･･多少の悪戯心が働いたとはいえあんなに赤くされるとは思わなかったが、電話番号についてはなぜかジト目で見られた。
彼女の情緒がよく分からないまま解散となった。
一応 仕掛けておいた盗聴器から声が聞こえてきたので、正常に作動していることが確認できた。
･･･誰が誑しだ
その後は、本当に番号が入っているのかの確認を始めた。
｢あれ？｣と不思議そうに声を上げたかと思えば、唸り声を出している。
何があったのだろうかと思っていれば、
───｢見たかったなぁ…｣───
そう呟いた。
記憶が戻りそうな手がかりでも見つけたんだろうか･･･
寝息が聞こえてきたので、これ以上のことは得られそうにないが、彼女が寝ている間に近辺でイベントがあったかだけでも調べておこう。
しばらくしてから仮眠を取り、コーヒーを飲んでいると彼女のアラームが起こそうと必死に鳴いている。
鳴り止むと彼女の焦った声が聞こえたが、引っ越したことを忘れていたらしい。
彼女生活音を聞いていると、沖矢の名前を呼ばれた気がした。
昨日のことでも思い出したのだろうかと、真っ赤な顔を思い出してしまいつい口角が上がる。
《あか...ぃい！》
コーヒーを運ぶ手が止まった。
いや、断片的だったから決めつけるのは早計だ。
沖矢の名前を呼んだのも定かではない。
その考えを否定するかのように電話が鳴る。
やはり掛けてきたのはボウヤで、彼女は警戒すべきだと伝えてきた。
「一応 根拠を聞いておこうか」
《沖矢さんの名前の後、"赤井"って･･･》
「何かに驚いていたようにも聞こえたが？」
《え！？赤井さんも聞いてたの！？》
驚きの声を上げたので、短く肯定する。
反対の耳元からは｢おほぉん？？｣などと気の抜けた声も聞こえてくる。
どういう時の感情の言葉なんだ･･･
「まぁ気にかけておこうとは思っていますよ。
事件の真相も気になりますから」
《ストーカー被害に遭ってるもんね。
記憶を失くしてるから難航しそうだ》
話が一段落したところで、彼女も荷解きが終わったらしい。
小さく気合を入れると、ボウヤが驚きの声を上げた。
彼女から電話が来たようだ。
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はく(プロフ) - あ、油が欲しいんですね（笑）笑いました (2021年8月19日 20時) (
レス) id: 480d828c8e (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - うおおおおおお！！！更新お疲れ様です！有難う御座います！待ってて良かった（泣）嬉しいです！！！ (2021年6月5日 15時) (レス) id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
ふたみや遥(プロフ) - れもんさん» 一番とか言われたああああああああ!!!!ありがとうございます、テンション上がりました。リクエストは随時募集してますのでお気軽にコメントしてください！ (2021年6月5日 13時) (レス) id: 3814eb06e2 (このIDを非表示/違反報告)
ふたみや遥(プロフ) - 藍琉さん» 嬉しいいいいいいい！応援もありがとうございます！続きも良ければ楽しんでいってください！ (2021年6月5日 13時) (レス) id: 3814eb06e2 (このIDを非表示/違反報告)
ふたみや遥(プロフ) - 紅葉さん» 続きできました！たぶん面白いです！ (2021年6月5日 13時) (レス) id: 3814eb06e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふたみや遥
| 作成日時：2018年6月20日 13時
