記憶喪失を装えばどうにかなると高を括ってた【名探偵コナン】

偽装125 ページ32

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「･･････あー･･･、夢オチなんてサイテー」


ってやつですね、紛れもなく

夢の中で鳴り響いていたアラームを止める。
都合良くこの世界から逃げ出すことは出来なかったらしい。

まぁハロちゃんとゼロティー安室に会えたからいいか！
今思えばハロちゃんを触った感覚なかったわ。
きっとふわふわなんだろうなぁ･･･残念

急にベンチやケータイが出てきたのはそういう事だったのか
夢って分かってたら抱きついたりとか、むちゃくちゃやりたい放題やってやったのになぁ
相談とかも出来たのに･･･


ハロちゃんはいいなぁ
大好きな人と一緒に住めて、可愛がってくれる人がいて、おしゃべりは出来ないけど話しかけてくれる人がいて、困ったことがあったら頼れる人がいて･･･

怒りに任せて怒るんじゃなかったなぁ･･･
ちゃんと弁解するとか言い分とか聞けば良かった。
だったらすぐに───


ヤバい、泣きそう。
仕事行こ。
こうなったのは自業自得なんだからくよくよしてちゃダメだ

余計なことを考えないように無心で働こう









「おはようございます」

「おは、宮原さん！？」

「え？宮原ですが･･･お久しぶりです」


事務所に入ると久々に会うチーフだった。
ちょっとキリッとした人。
顔面偏差値高いよ高杉くんなこの世界には珍しい普通な感じの人。まぁモブ位置だからそんなもんか

いや、それは失礼だな
あたしだってブスなんだから上から目線発言ダメだわ


「久しぶり･･･
え？痩せすぎてない？大丈夫？？」


そういや昨日の夜にも言われたな。
まぁあんまりご飯食べれてませんけど皆してそこまで言わなくてもよくない？？
体重計は覚えてたら乗ります。

テキトーに会話を終わらせ準備をする。
普通にしているのを見て安心したのかみんなも準備を始める。

お昼の賄いを残したことによりまた心配されるまであと4時間

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